とうもろこし週間展望=新甫後も閑散商い続きで新規売買は参加し難い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [8月19日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    8月13日〜8月16日
            始 値   高 値     安 値        終 値   前週末比
<東 京> 先限  35,100   35,100(13)   34,040 (13)   34,370     -780
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<シカゴ>15 日終値 前週末比   |<週間統計データ>  (8月8日まで)
   24/ 9  375.00    -1.75     |週間輸出検証高:97万4,677トン
   24/12  397.00    +2.00     |週間輸出成約高:92万0,900トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 148.94円  前週末比 1.84円の円安
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 【前週のレビュー】とうもろこし先限は乱高下も基調は下向き。シカゴコーンは期近
12月限は395セント割れとなると、390セントが次の下値のメドになるとした。
【とうもろこしは取組高の多い11月限が安値更新で売り方に有利】
 とうもろこし先限は3万4000円が支持線となり、下値堅く推移。最も取組高の多
い期近11月限が15日に3万2500円まで下落し、一代安値を更新した。その後、
3万5000円に反発したが、今月6日にチャート上に空けた窓(ギャップ)の下限に
近い値位置で低迷しており、売り方に有利な状態に変わりない。
 24年9月限が納会となり、15日現在の総取組高は847枚まで減少。そのうち、
73%が16日から1番限となった24年11月限で占められている。期先への限月移
行が進んでおらず、2番限以降の取組高は各限月が2ケタにとどまっている。流動性が
低下しており、先物市場としての機能は低下したままだ。25年9月限が新甫発会とな
ったが、流動性の低下に改善は見込めそうにない。今後も出来高は低迷し、取組高は減
少するとみられ、新規売買は参加し難い。
【シカゴコーンはクロップツアーで豊作観測が再認識なら再度、安値更新】
 シカゴコーンは米農務省(USDA)から月例需給報告があった12日にほとんどの
限月が一代安値を更新し、下値模索となった。13日以降、戻りは鈍く推移している。
指標の期近12月限は12日に390.25セントまで下落し、一代安値を更新した。
13日以降、400セント台を回復し、15日は8月8日の高値403.75セントに
顔合わせする戻りとなった。しかし戻り売り圧力は強く、400セント台は維持でき
ず、400セント割れで引けた。
 月例需給報告によると、新穀の24/25年度の米国産コーンの期末在庫率が13.
9%となり、前月に14.1%から0.2%の下方修正となった。生産、単収(イール
ド)が上方修正となったが、需要も上方修正となったことで期末在庫率は0.2%の低
下となった。
 19日から22日までプロファーマの現地視察ツアーのクロップツアーが実施され
る。2組に分かれての実地調査となるが、調査報告は日々、発表される。各州でのイー
ルド(単収)が発表されるとみられる。クロップツアーで豊作観測が再認識されれば、
再度、一代安値を更新する場面があるとみる。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
19日 機械受注 2024年6月(内閣府)
    英住宅価格指数 2024年8月(ライトムーブ)
    米景気先行指数 2024年7月(カンファレンスボード)
    プロファーマ・クロップツアー(22日まで)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    作柄報告(USDA)
    土壌水分報告(USDA)
20日 独生産者物価指数 2024年7月(連邦統計庁)
    ユーロ圏国際収支 2024年6月(ECB)
    ユーロ圏消費者物価指数 2024年7月確報(EUROSTAT)
21日 貿易収支 2024年7月速報(財務省)
    米FOMC議事録公表 7月30-31日(FRB)
22日 ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年8月速報(Markit)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年8月速報(Markit)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売統計 2024年7月(全米不動産協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
23日 消費者物価指数 2024年7月(総務省)
    米新築住宅販売 2024年7月(商務省)
    建玉明細報告(CFTC)
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      ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。




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