NY金・銀市況=続落、景気減速懸念で手じまい売りが続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/10)  2509.0     2516.3      2481.6      2499.7     -  4.8
          (24/12)  2536.0     2539.5      2504.4      2523.0     -  4.6
   銀     (24/ 9)  2835.5     2856.5      2769.5      2795.1     - 78.0
         (24/12)  2924.0     2935.0      2805.5      2834.4     - 79.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           275,312       189,656       519,950        (-  5,238)
  銀           93,461        63,585       131,838        (-  2,574)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,936.93  - 626.15
     前日  146.17/19   1.1048/50   ・ナスダック         17,136.30  - 577.33
     本日  145.44/46   1.1043/45   ・10年米国債利回り      3.84  -   0.07
・NY原油  (24/10)   70.34 - 3.21  ・SPDR保有金残高    862.74  +   5.47
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は金は5.1〜3.9ドル安、中心限月の
12月限が4.6ドル安、銀が85.8〜78.0セント安、中心限月の12月限は
79.9セント安。
 金12月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを織り込
み、ドルを買い戻す動きが続いたことや、中国経済の先行き懸念からリスク回避の動き
が出たことを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となった
が、戻りは売られた。日中取引では、米ISM製造業景気指数が小幅に上昇したが、景
気減速懸念から株安に振れたことを受けて売り優勢となった。
 銀12月限は景気減速懸念や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では2516.3〜2539.5ドルの
レンジで推移、前日比6.1ドル安の2521.5ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを織り込み、ドルを買い戻す動きが続い
たことや、中国経済の先行き懸念からリスク回避の動きが出たことを受けて軟調となっ
た。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となったが、戻りは売られた。
 日中取引では、米ISM製造業景気指数が小幅に上昇したが、景気減速懸念から株安
に振れたことを受けて売り優勢となった。手じまい売りが出て下げ幅を拡大し、
2504.4ドルまで下落した。売り一巡後は買い戻されて下げ一服となった。
 中国経済の先行き懸念を受けて銅価格が下落したことや、リビアの政治的対立が収ま
る可能性から原油安に振れたことに加え、株安が圧迫要因になった。8月の米ISM製
造業景気指数は小幅に上昇したが、節目となる50を下回り、景気減速懸念が残った。
8月の米雇用統計を控えていることもあり、金は手じまい売りが進んだ。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で2852.5〜2935.0セントのレン
ジで推移し、前日比53.3セント安の2861.0セントとなった。12月限は安寄
りしたのち、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい
売りが出て下げ幅を拡大した。
 日中取引では、金軟調や株安を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込
むと、テクニカル要因の売りが出て2805.5セントまで下落した。売り一巡後は買
い戻されて下げ一服となった。
 8月30日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比7万3943オンス減の
1701万2770オンス、銀は3万6084オンス減の3億0633万1329オン
ス。

今日の材料
・イスラエルのスモトリッチ財務相は、財政責任とパレスチナ自治区ガザ地区でのハマ
スとの戦闘に必要な資金との均衡を図るため、2025年度予算には大幅な歳出削減策
が盛り込まれると発表した。
・8月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は47.9、市場予想は
48.1、速報値は48.0。
・7月の米建設支出は年率換算で前月比0.3%減と、市場予想の0.1%減以上に減
少した。住宅ローンの上昇や住宅供給の増加が一戸建て住宅建設の重しとなった。前年
同月比では6.7%増だった。
・8月の米ISM製造業景気指数は、8カ月ぶり低水準だった7月の46.8から
47.2に上昇した。雇用が若干改善した。ただ、新規受注のさらなる減少や在庫増加
から、製造業の活動は当面低迷が続く公算が大きいことを示唆した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行(中銀)総裁は、「イ
ンフレの大波は去り」、現在は「正しい軌道に乗っている」との見解を示した。
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