海外市況サマリー(12日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/12 2,580.6   +38.2  シカゴ大豆  2024/11 1,010.75  +10.25
NY銀     2024/12 3,010.7  +117.9  シカゴコーン 2024/12   406.00   +1.25
NYプラ    2024/10   982.2  + 26.0  NY原油   2024/10    68.97   +1.66
NYパラ    2024/12 1,048.80 +41.80  ドル・円               141.73   -0.68
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は141.70円台で推移
 NY為替市場、ドル売りが勇勢となり、ドル円は141円台に再び下落。142円台
半ばまで戻す場面が見られたものの、終盤に失速した。下げ渋ってはいるものの依然と
して上値は重い。本日は8月の米生産者物価指数(PPI)が発表になっていたが、反
応は限定的だった。
 前日の米消費者物価指数(CPI)と本日のPPIを経て、来週のFOMCでは0.
25%ポイントの通常利下げに留まるとの見方で市場のコンセンサスは固まったよう
だ。FRBの今後の利下げペースに関しても緩やかなものになるのではとの見方も出て
いる。ただ、ペースについては今後の米経済指標を待つ必要がありそうだ。
 FRBのスタンス変更をきっかけにドル円は7月中旬以降下向きの流れが形成されて
いるが、そのトレンドに変化はなさそうだ。前日は8月初旬の混乱時に付けた141.
70円を下回り、140円台まで一気に下落していたが、その流れは継続していそう
だ。目先は141.70円を再び試しに行くか注目される。
◎NY貴金属==軒並み上昇、ECB利下げやドル安で
 ニューヨーク金は急反発、銀は続伸。
 金12月限は急反発。時間外取引では、押し目を買われると、ドル安を受けて堅調と
なった。欧州時間に入ると、上げ一服となった。日中取引では、欧州中央銀行(EC
B)理事会で追加利下げを決定したことや、ドル安を受けて急伸し、中心限月ベースの
史上最高値を更新した。
 銀12月限はドル安や金急伸を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、上げ一服となったが、押し目は買われた。日中取引では、欧州
中央銀行(ECB)理事会で追加利下げを決定したことやドル安、金急伸を受けて買い
優勢となった。
 パラジウム12月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
◎LME=続伸、欧米の金利引き下げとドル安から堅調
 アルミ3カ月物は続伸。2377.50ドルと小幅続伸で取引を開始。2374.5
0ドルで買い拾われ、マイナスサイドに沈むことはなく、前半から堅調に推移。欧州中
央銀行(ECB)が理事会で政策金利を引き下げたことを好感し、2400ドル台まで
上げ幅を拡大した。25日移動平均線が通る2400ドル超えとなり、テクニカル要因
が強気となったことも強気要因となり、今月3日以来の高値となる2427.50ドル
をつけた。戻い売りを吸収し、この日の高値圏で堅調に引けた。
 銅3カ月物は続伸。9147ドルで続伸して寄り付いた。9129.50ドルまで上
げ幅を縮小も堅調に推移。アジア株の上昇に続き、ECBの金利引き下げを受け、欧州
株が上昇したことが強気材料となった。17、18日に開催の米連邦公開市場委員会
(FOMC)で金利引き下げとの見方が支配的となるなか、ドル安が進行したことも追
い風となった。抵抗線となっていた9200ドル超えとなり、テクニカル要因が強気と
なり、8月30日以来の高値となる9294.50ドルまで上伸となった。短期トレー
ダーらからの利食い売りなどで高値を離れたが、120ドル超の上げ幅を維持して引け
た。

◎NY原油=続伸、来週のFOMC控えて買い戻し続く
 ニューヨーク原油の期近は続伸。
 今週にかけて年初来安値を更新した反動で、利益確定の買い戻しが続いた。8月の米
消費者物価指数(CPI)を背景に来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)における
0.25%の利下げ観測がほぼ固まり、0.50%の利下げを望む市場参加者の失望売
りが限られる見通しとなったことが買い戻しを手伝っている。世界最大級の産油国であ
るロシアに対して、北大西洋条約機構(NATO)が長距離兵器で攻撃を仕掛けようと
していることは潜在的な供給下振れ要因。長距離ミサイル「ストームシャドウ」は、ウ
クライナ領内からモスクワが射程に入るもよう。国際エネルギー機関(IEA)が世界
の需要見通しを下方修正したが、あまり材料視されず。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=共に総じて上昇、強気な輸出などが買いを支援
 大豆は期近から概ね続伸。
 この日発表された米農務省(USDA)月例需給で24/25年度生産量予測が予想
外の下方修正となったことが買いを支援した。また、週間輸出成約高の強気な内容も強
気材料視された。

 コーンは総じて続伸。
 米農務省(USDA)月例需給では生産量予測が引き上げられたことが重石になった
が、コーンの大口成約が発表されたうえ、週間純輸出成約高が強気な内容となったこと
で買い優勢となった。大豆の堅調な足取りも買いを支援した。

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