NY金・銀市況=続落、ドル高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/10)  2660.9     2662.1      2623.2      2636.1     -  8.2
          (24/12)  2680.5     2687.7      2646.2      2659.4     -  8.7
   銀     (24/12)  3194.5     3215.0      3115.5      3145.8     - 35.8
         (25/ 3)  3230.0     3246.0      3161.5      3184.3     - 35.7
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           160,064       196,294       544,026        (-  6,334)
  銀           57,462        76,465       146,775        (-     12)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,330.15  +  17.15
     前日  142.15/17   1.1166/68   ・ナスダック         18,189.17  +  69.58
     本日  143.61/63   1.1135/37   ・10年米国債利回り      3.80  +   0.05
・NY原油  (24/11)   68.17 - 0.01  ・SPDR保有金残高    871.94  -   5.18
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は金は8.7〜6.9ドル安、中心限月の
12月限が8.7ドル安、銀が38.8〜34.8セント安、中心限月の12月限は
35.8セント安。
 金12月限は続落。時間外取引では、中東情勢に対する懸念を受けて押し目を買われ
たが、戻りは売られた。欧州時間に入ると、月末前の利食い売りなどが出て軟調となっ
た。日中取引では、押し目を買われたが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の
発言を受けてドル高に振れると、戻りを売られた。
 銀12月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では2655.8〜2687.7ドルの
レンジで推移、前日比4.9ドル安の2663.2ドルとなった。12月限は中東情勢
に対する懸念を受けて高寄りしたのち、戻りは売られた。欧州時間に入ると、月末前の
利食い売りなどが出て軟調となった。
 日中取引ではドル高を受けて売り優勢となった。その後は、押し目を買われたが、パ
ウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けてドル高に振れると、戻りを売ら
れ、2646.2ドルまで下落した。
 イスラエルが、親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害し、中東情勢に
対する懸念が高まった。ただイランの慎重な対応などを受けて戻りは売られた。一方、
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、経済が概ね予想通りに発展すれば、政策
は時間の経過とともにより中立的な姿勢へと移行するとの見解を示した。11月の大幅
利下げ観測が後退し、ドル高に振れた。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で3131.5〜3215.0セントのレン
ジで推移し、前日比24.1セント安の3157.5セントとなった。12月限は高寄
りしたのち、金軟調を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りなどが
出て下げ幅を拡大した。
 日中取引では、ドル高を受けて売り優勢となった。その後は、押し目を買われたが、
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けてドル高に振れると、戻りを売
られ、3115.5セントまで下落した。
 9月27日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比6万5100オンス増の
1724万2364オンス、銀は37万2381オンス減の3億0412万9648オ
ンス。

今日の材料
・イスラエルのガラント国防相は、「レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対
する戦争の次の段階が間もなく始まる」と言明し、地上侵攻の可能性を示唆した。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、同中銀はインフレ率が目標の2%に回帰
するとの自信を強めており、これを10月の政策決定に反映させるべきだと述べた。
・9月の独消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前
年同月比1.8%上昇と、8月の2.0%上昇から伸び率が鈍化した。市場予想の
1.9%上昇をわずかに下回った。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、今後入手される指標が労働市場のさら
なる軟化を示せば、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)でさらに0.5%ポイン
トの利下げを実施することに「オープン」という認識を示した。
・パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、経済が概ね予想通りに発展すれば、政
策は時間の経過とともにより中立的な姿勢へと移行するとの見解を示した。
・米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、経済の現状と今後の見通しを踏まえると、
米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げが必要だとの見方を改めて表明した。
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