NY金・銀市況=軒並み上昇、米CPIの伸び鈍化で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/12)  2625.8     2648.8      2618.8      2639.3     + 13.3
          (25/ 2)  2648.6     2672.0      2642.5      2662.6     + 13.8
   銀     (24/12)  3071.0     3140.0      3057.0      3124.0     + 57.0
         (25/ 3)  3112.0     3180.5      3102.0      3165.5     + 58.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           220,433       148,588       521,836        (+  1,520)
  銀           57,506        54,699       140,551        (-  2,288)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,454.12  -  57.88
     前日  149.32/34   1.0940/42   ・ナスダック         18,282.05  -   9.57
     本日  148.56/58   1.0936/38   ・10年米国債利回り      4.09  +   0.03
・NY原油  (24/11)   75.85 + 2.61  ・SPDR保有金残高    876.26      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は金は13.3〜17.1ドル高、
中心限月の12月限が13.3ドル高、銀が56.7〜59.7セント高、中心限月の
12月限は57.0セント高。
 金12月限は反発。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに
変わりがないなか、買い戻されて堅調となった。欧州時間に入ると、小じっかりで推移
した。日中取引では、米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったが、伸び鈍化
を受けて買い優勢となった。
 銀12月限は米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化や金堅調を受けて買い優勢とな
った。
 ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では2623.1〜2635.9ドルの
レンジで推移、前日比4.0ドル高の2630.0ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりがないなか、買い戻され
て堅調となった。欧州時間に入ると、小じっかりで推移した。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受けて
2618.8ドルまで下落した。ただインフレの伸びが鈍化し、米連邦準備理事会(F
RB)の利下げ見通しに変わりがないことから押し目を買われた。時間外取引の高値を
突破し、2648.8ドルまで上昇した。
 9月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇と市場予想の2.3%上昇
を小幅に上回った。しかし、2021年2月以来約3年半ぶりの小幅な伸びにとどまっ
たことで、米連邦準備理事会(FRB)は11月も利下げを継続する見通しだ。また米
新規失業保険申請件数は、前週比3万3000件増の25万8000件と、週間の増加
幅としては2021年7月以来最大となった。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で3057.0〜3090.5セントのレン
ジで推移し、前日比11.5セント高の3078.5セントとなった。12月限は高寄
りしたのち、金堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となっ
た。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受けて
3060.0セントまで下落した。ただインフレの伸びが鈍化し、米連邦準備理事会
(FRB)の利下げ見通しに変わりがないことから押し目を買われた。金堅調も支援要
因となり、3140.0セントまで上昇した。
 10月9日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比204オンス減の1704万
8109オンス、銀は90万9254オンス減の3億0602万3246オンス。

今日の材料
・9月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇した。市場予想の2.3%
を小幅上回った。しかし、2021年2月以来約3年半ぶりの小幅な伸びにとどまった
ことで、米連邦準備理事会(FRB)は11月も利下げを継続する見通しだ。8月は
2.5%上昇だった。
・米新規失業保険申請件数は、前週比3万3000件増の25万8000件と、週間の
増加幅としては2021年7月以来最大となった。市場予想は23万件だった。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した9月12日の理事会の議事要旨からは、政策当局
者がインフレ率の低下に満足した姿勢を示す一方で、物価圧力が根強いことから段階的
な政策緩和を主張していたことが分かった。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、インフレ率が目標とする2%近辺まで低下
し、経済がほぼ完全雇用状態にある中、連邦準備理事会(FRB)はこの状況を維持す
ることを目指しているとし、向こう1年から1年半の間に一連の利下げが実施されると
の見方を示した。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、インフレ圧力の緩和が続く中、連邦準備
理事会(FRB)は一段の利下げを実施していくと予想されると述べた。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、経済指標で適切と示されれば、11月
の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを見送ることに「問題はない」と述べた。
・イスラエルは、イランによるミサイル攻撃に対する報復措置について協議する。
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