【場況】 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高一服やドル 建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。銀は夜間取引で10月限が下落したのち、 日中取引で2〜4月限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が53〜77円高、金ミニが53.0〜 82.0円高、ゴールドスポットが248円高、銀が8.9円安〜5.1円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万4399枚、金ミニが5332枚、ゴール ドスポットが2027枚、銀が15枚。 【NY金は米国債の利回り低下が支援】 金は米国債の利回り低下が支援要因になった。10月のニューヨーク連銀製造業景況 指数は前月の11.5から23.4ポイント低下のマイナス11.9となった。市場予 想は3.6。米ニューヨーク連銀が発表した9月の消費者調査によると、1年先のイン フレ期待は2.3%で安定して推移するとみられたものの、3年先は2.7%(前月 2.5%)、5年先は2.9%(前月2.8%)と、それぞれ低下した。米サンフラン シスコ地区連銀のデイリー総裁は、インフレが予想通りに低下すれば、米連邦準備理事 会(FRB)はさらなる利下げを実施する可能性があると述べた。 ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官はイスラエル当局に書簡を送り、パレ スチナ地区ガザにおける人道状況の改善に向けた措置を30日以内に講じるよう要請し た。一方、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラのナンバー2、ナイム・カ セム師は演説で、イスラエル攻撃に「新たな計略」を採用したと述べた。同組織は停戦 を呼びかけているが「イスラエルがそれを望まないなら、われわれは攻撃を続ける」と 述べた。 金先限は夜間取引で上場来高値1万2846円を付けた。ニューヨーク高が支援要因 になった。円相場は1ドル=149円台前半の円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米国債の利回り低下を受け て買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2661.47ドルから、ドル高一服を 受けて買い優勢となった。 午前11時現在、金が2666.66ドル、銀は3154セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2643.47ドル、銀が3100セント。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。