●短期見通し穀物、収穫期の売り圧力=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、売買テーマが定まらない不規則な展開が続いていたが、ハーベス
ト・プレッシャーがクローズアップされている。産地の乾燥した天候で収穫作業が順調
に進んでおり、このままハーベスト・プレッシャーの強化が進むと、400セント割れ
の可能性も含めて上値の重い展開になる。南米の干ばつ懸念が後退していること、原油
高の一服感もネガティブ。ただし、小麦相場に対しては割安感が強いだけに、小麦相場
の急伸再開の場合には連れ高するリスクには引き続き注意が必要。
 大豆は、豊作による需給緩和見通しが強い。9月はブラジル干ばつ懸念が相場を押し
上げていたが、10月はハーベスト・プレッシャーの消化が優勢であり、季節要因から
は値下がりリスクを抱える。ブラジルで降雨が観測されていることで、素直にハーベス
ト・プレッシャーが織り込まれている。引き続き南米の気象環境に注意が必要だが、干
ばつ懸念の蒸し返しがなければ950〜1000セントへのレンジ切り下げが打診さ
れる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。