[10月28日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 10 月 21 日〜 10 月 25 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 ガソリン 先限 81,000 81,000(21) 81,000(21) 81,000 ±0 灯 油 先限 81,000 81,000(21) 80,000(21) 80,000 ±0 原 油 3月限 66,500 68,860(25) 64,550(21) 67,210 +710 ====================================== 10 月 21 日〜 10 月 25 日 <海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終値 前週末比 NY原油 12月限 68.94 72.34(24) 68.46(21) 71.78 +3.09 ブレント原油 12月限 73.11 76.54(24) 72.80(21) 76.05 +2.99 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 25日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 151.85 前週末比 3.08円の円安 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】ニューヨーク原油は戻りは長く続かず反落する展開。12月限は9 月10日の安値64.16ドルから10月8日の高値77.70ドルまでの上げ幅の 61.8%押し(69.33ドル辺り)を達成したあと下げ渋りとなっており、このま ま反発するのか、さらに底割れするのかが、目先のチャート上の焦点になるとした。 【NY原油は半値戻しに届かず70ドル台前半のもみ合い】 ニューヨーク原油は一方向にトレンドが続かず、もみ合いの様相となってきた。12 月限は8日の高値77.70ドルから18日の安値68.17ドルまでの下げ幅の半値 戻しの72.94ドルには届かず、70ドル台前半で上値が重くなっている。 イスラエルのイラン攻撃という急騰含みの注目材料は依然として潜在しているが、米 大統領選のビッグイベントが近づくなか、それを控えて原油が急騰するような事態にな るのかどうか注視する必要がありそうだ。 ともあれチャート的には押し目底を入れた後にペナントを形成している印象が強い。 差し当たり前述の半値戻しの72.94ドルを上抜けるかどうかに注目したい。 なお本稿執筆時の25日の午後には70ドル台前半で推移している。 材料的には、引き続きイスラエルがイランへの反撃の有無が焦点となっているが、現 時点では石油施設への攻撃は回避されるとの見方が支配的だ。ただ実際にイスラエルが 攻撃した場合、石油施設が攻撃されないという保証はまったくない。また最悪のシナリ オは、イスラエルのイラン攻撃→イランのホルムズ海峡閉鎖て原油供給ストップだが、 イランがペルシャ湾にあるカーグ島(原油の輸出能力日量100万バレルで同国産原油 の半分以上を輸出)からホルムズ海峡の外側にあるオマーン湾に面するジャスク港に原 油の積み出しを移して、ホルムズ海峡を閉鎖した場合のダメージを限定的にする準備を していることが報じられているので注意したい。 ホルムズ海峡閉鎖で、イランの被害は大きくなく、サウジアラビアとアラブ首長国連 邦(UAE)が大打撃を受けるシナリオは十分にあり得る。 これとは別にガザ停戦協議が27日からカタールの首都ドーハで2カ月ぶりに再開さ れる見通しとなった。米国、イスラエル、カタール当局が発表したが、ハマスが協議に 参加するか否かは明らかになっていない。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は過去最高値から反落する展開となっ ており、4万2000ドル台まで軟化しているが、依然高値圏でのもみ合いの範疇での 動きにとどまっている。 ドルインデックスは、さらにドル高に振れて104ポイント台に乗せたが、直近はや や軟化して103ポイント台後半で推移している。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の6番限である3月限はボリンジャーバンドの1シグマ(6万8480円辺 り)を上値抵抗として、上値づかえ感が出て来た。 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばいが続いている。 【NY原油のテクニカル】 ニューヨーク原油12月限は戻り一服となり、70ドルの節目と21日移動平均線 でもあるボリンジャーバンドの中心線(71.20ドル辺り)を挟んだもみ合いとなっ てきた。 <当面の予定> 27日【経済】中国工業利益 2024年9月(国家統計局) 【他 】欧州標準時間入り 28日【発会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油 2025年5月限(東京商品) 29日【経済】労働力調査(失業率) 2024年9月(総務省) 【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2024年9月(厚生労働省) 【経済】英マネーサプライ 2024年9月(BOE) 【経済】米卸売在庫 2024年9月速報値(商務省) 【経済】米住宅価格指数 2024年8月(連邦住宅金融局) 【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2024年8月(S&P) 【経済】米消費者信頼感指数 2024年10月(カンファレンスボード) 【工業】米週間石油統計(API) 30日【経済】貿易収支 2024年9月確報(財務省) 【経済】金融政策決定会合(日本銀行) 【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) 【経済】ユーロ圏国内総生産 2024年7-9月期速報(EUROSTAT) 【経済】独雇用統計 2024年10月(連邦雇用庁) 【経済】独国内総生産 2024年7-9月期速報(連邦統計庁) 【経済】独消費者物価指数 2024年10月速報(連邦統計庁) 【経済】仏国内総生産 2024年7-9月期速報値(INSEE) 【経済】米住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】米雇用統計 2024年10月(ADP) 【経済】米国内総生産 2024年7-9月期速報値(商務省) 【経済】米中古住宅販売仮契約指数 2024年9月(全米不動産協会) 【工業】米週間石油統計(EIA) 31日【経済】鉱工業生産指数 2024年9月速報(経済産業省) 【経済】小売業販売額 2024年9月速報(経済産業省) 【経済】自動車生産・輸出実績 2024年8月(JAMA) 【経済】総裁記者会見(日本銀行) 【経済】金融市場調節方針公表(日本銀行) 【経済】金融政策決定会合(日本銀行) 【決済】プラッツドバイ原油 2024年10月限(東京商品) 【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2024年10月(中国物流購買連合会) 【経済】中国非製造業購買担当者景況指数 2024年10月(中国物流購買連合会) 【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2024年10月速報(EUROSTAT) 【経済】ユーロ圏雇用統計 2024年9月(EUROSTAT) 【経済】仏消費者物価指数 2024年10月速報(INSEE) 【経済】仏生産者・輸入物価指数 2024年9月(INSEE) 【納会】英ブレント原油 2024年12月限(ICE EUROPE) 【経済】米個人所得・支出 2024年9月(商務省) 【経済】米新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】米雇用コスト指数 2024年7-9月期(労働省) 【経済】米シカゴ購買部協会景気指数 2024年10月(シカゴ購買部協会) 【納会】米改質ガソリン・ヒーティングオイル 2024年11月限(NYMEX) 1日【経済】新車登録台数 2024年10月(自販連) 【経済】軽自動車新車販売速報 2024年10月(全軽自協) 【発会】プラッツドバイ原油 2026年1月限(東京商品) 【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2024年10月(財新) 【休日】仏万聖節 【経済】米雇用統計 2024年10月(労働省) 【経済】米建設支出 2024年9月(商務省) 【経済】米製造業景況指数 2024年10月(ISM) 【経済】米新車販売台数 2024年10月(Autodata) 【商品】米建玉明細報告(CFTC) 【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ) MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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