アジア株 香港株は急落、3週間ぶり安値 中国景気浮揚策が期待外れに終わる、デフレ懸念も 東京時間11:02現在 香港ハンセン指数 20206.19(-522.00 -2.52%) 中国上海総合指数 3439.61(-12.69 -0.37%) 台湾加権指数 23387.40(-166.49 -0.71%) 韓国総合株価指数 2539.56(-21.59 -0.84%) 豪ASX200指数 8263.20(-31.94 -0.38%) アジア株は総じて下落。香港株は急落、約3週間ぶり安値をつけている。上海株は続落。 先週末に全国人民代表大会(全人代)常務委員会で発表された景気浮揚策が期待外れに終わったことから失望売りが広がっている。当局は10兆元(14億ドル)規模の景気浮揚策を打ち出したが、景気を押し上げるには不十分との見方。 また、先週末に発表された物価統計も嫌気されている。中国10月CPIは予想外に伸びが鈍化、PPIは予想外に下落幅が拡大した。9月末の一連の景気刺激策にもかかわらず低迷し続けている。 トランプ氏復活により中国は貿易摩擦激化に直面していることから、政府はさらなる刺激策を講じる可能性が高い。ただ、今週末に小売売上高や住宅販売価格など10月一連の経済統計を控えているほか、トランプ氏がどのような保護貿易政策を実施するかを見極めてから、当局は的を絞った支援策を打ち出す可能性が高いため、追加支援策の発表はまだ先か。 香港市場では不動産や医療品、ハイテク、カジノ、消費者サービス関連など幅広い銘柄が下落している。中国支援策失望で鉄鉱石や原油など商品価格が時間外で下落しており、紫金鉱業集団や中国石油化工、中国海洋石油など、素材やエネルギー関連も下落している。上海市場では食料品など生活必需品が総じて下落。金融や不動産、エネルギー関連も下落している。
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