東京株式(前引け)=小幅反発、方向感定まらず不安定な地合い

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 14日前引けの日経平均株価は前営業日比39円36銭高の3万8761円02銭と小幅反発。前場のプライム市場の売買高概算は10億8623万株、売買代金概算は2兆2699億円。値上がり銘柄数は822、対して値下がり銘柄数は753、変わらずは66銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、朝方は広範囲に買い戻しの動きが表面化し日経平均は上値を指向したが、買い一巡後は一転して軟化傾向となり、前場取引終盤に大口の売りが出て一気にマイナス圏に沈む場面もあった。引け際に再び買いが優勢となり、小幅ながらプラス圏に切り返して着地した。前日の米国株市場では10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想と合致したことで、FRBによる利下げ期待を背景にNYダウが反発した。外国為替市場で1ドル=156円近辺まで円安が進んだこともあり、東京市場では先物にショート筋の買い戻しを誘ったが、その後は主力株の上値を買い進む動きもみられず不安定な値動きに終始している。

 個別では売買代金トップのディスコ<6146>が下値模索の動きを継続し、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など売買代金上位の半導体製造装置関連は揃って下落。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が軟調、関西電力<9503>が大きく売り込まれた。UTグループ<2146>はストップ安、ロート製薬<4527>も急落した。半面、三菱重工業<7011>が商いを膨らませ上昇、川崎重工業<7012>、IHI<7013>なども買いを集めた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調、メルカリ<4385>も値を上げた。三井E&S<7003>が値を飛ばし、TOYO TIRE<5105>も活況高。青山商事<8219>が急騰、ライフドリンク カンパニー<2585>はストップ高となった。

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