●短期見通し穀物、輸出堅調でも上げきれず上値重い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは良好な輸出環境で安値修正が進んでいたが、再び上値が重くなってい
る。輸出環境が引き続き堅調であるため、上値を切り上げる可能性は残るが、需給緩和
の影響で上値が圧迫されやすい状況だ。小麦安やドル高の影響もあり、大幅な上昇トレ
ンドへの発展は難しい。米バイオ燃料政策の後退懸念もネガティブ要因と見られる。チ
ャート上では435セント付近でダブルトップを形成し、410セント割れを試す局面
になる可能性がある。
 大豆は、良好な輸出環境と植物油相場高で地合を引き締めていたものの、戻り売り優
勢が続いている。輸出動向によっては上振れのリスクが残るが、潤沢な供給環境では価
格上昇が難しい状況だ。植物油相場の高騰も一服し、米バイオ燃料政策の不透明感もリ
スク要因となり、950〜1000セント水準でレンジが下に切り下がる見通しであ
る。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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