東京株式(大引け)=326円安、エヌビディア決算後の半導体株安が重荷

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 21日の東京株式市場は半導体関連株などを中心に売りに押される展開で日経平均は続落。一時、フシ目の3万8000円台を割り込む場面があった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比326円17銭安の3万8026円17銭と続落。プライム市場の売買高概算は16億8005万株、売買代金概算は3兆7207億円。値上がり銘柄数は731、対して値下がり銘柄数は851、変わらずは63銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方こそ売り買い拮抗で始まったが、その後に日経平均は漸次水準を切り下げる展開となりマイナス圏で推移した。前日の欧州株市場ではウクライナ情勢の緊迫化に伴う地政学リスクなどを嫌気し、主要国の株価は総じて軟調。ただ、米国株市場では取引終盤にNYダウがプラス圏に浮上するなど底堅さを発揮した。日本時間早朝に発表された半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算は事前予想を上回る好調だったが、時間外取引で売り優勢となったことで、東京市場でも半導体関連株の気勢を削ぐ格好となった。米株価指数先物が軟調に推移していることなども横目に終始売り圧力が拭えなかった。一方、売買代金は今週に入って手控えられる傾向にあり、4営業日連続で4兆円を下回っている。

 個別では、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などが売りに押されたほか、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。ファーストリテイリング<9983>が下値を探り、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も下落した。KADOKAWA<9468>が利食われ、フォスター電機<6794>が急落。さくらインターネット<3778>の下げも目立った。

 半面、売買代金トップとなったディスコ<6146>が小幅ながらプラス圏で引け、みずほフィナンシャルグループ<8411>も強さを発揮した。キーエンス<6861>も上値を指向。ID&Eホールディングス<9161>がストップ高人気となり、広済堂ホールディングス<7868>、JCRファーマ<4552>も値を飛ばした。LIFULL<2120>が大幅高、三櫻工業<6584>の上げ足も鮮烈だった。このほか、東京ガス<9531>、エムスリー<2413>などが大きく水準を切り上げた。

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