【場況】 金が続落。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高やドル建て現物相場の 下落を受けて軟調となった。銀は円高を受けて8月限が下落した。 午前11時4分現在の前営業日比は、金標準が93〜49円安、金ミニが89.0〜 0.5円安、ゴールドスポットが180円高、銀が2.9円安〜変わらず。 午前11時4分現在の出来高は、金が2万1041枚、金ミニが1万1224枚、ゴ ールドスポットが2842枚、銀が5枚。 【NY金は欧州時間のドル安で買い戻される】 金は欧州時間のドル安が支援要因になった。イスラエルの閣議を控えてドル安に振れ た。イスラエルのネタニヤフ首相はテレビ演説で、イラン支援下にあるレバノンの武装 組織ヒズボラとの衝突を巡る停戦協定を履行する用意があると言明した。バイデン米大 統領は、イスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの戦闘を巡り、 イスラエルとレバノンが停戦に合意したと発表した。停戦合意は現地時間27日午前4 時(日本時間同11時)に発効する。 10月の米新築一戸建て住宅販売戸数は年率換算で前月比17.3%減の61万戸と なった。住宅ローン金利の上昇により購入が手控えられたほか、ハリケーンで販売が停 滞し、2022年12月以来、約2年ぶりの低水準となった。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が6〜7日に開いた会合では、当局者が「緩やかな」利下げに対して幅広 い支持を示していたことが分かった。 カナダのトルドー首相は、トランプ次期米大統領が表明したカナダへの関税導入を巡 り、カナダは団結する必要があると述べた。対応を協議するため27日に10州の首相 と会談する予定という。メキシコのシェインバウム大統領は、トランプ次期米大統領が メキシコとカナダからの全輸入品に25%の関税を課す方針を示したことについて、イ ンフレを悪化させ雇用を奪うと危機感を表明した。 金先限は1万2956円まで下落した。円高とドル建て現物相場の下落が圧迫要因に なった。円相場は1ドル=152円台後半の円高に振れた。銀先限は151.0円で変 わらずとなった。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、欧州時間のドル安を受 けて買い戻された。アジア市場では、朝方の2631.74ドルから、戻りを売られた が、押し目は買われて下げ一服となった。 午前11時現在、金が2631.75ドル、銀は3035セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2622.52ドル、銀が3025セント。 MINKABU PRESS
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