[本日の見通し]石油=下げ幅を縮小、25%の関税ははったりなのか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油の2025年4月限は軟調。ただ、夜間取引で下げは一服しており、6万
5950円まで下げ幅を削っている。

 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で11月22日終了週のカナダからの
原油輸入量は日量408万1000バレルだった。パイプラインがつながっていること
もあって、米国にとってカナダは最大の原油輸入相手国である。米国はメキシコやサウ
ジアラビア、イラクなどからも原油を輸入しているものの、いずれも週次で日量数十万
バレル規模であり、カナダには遠く及ばない。米石油産業にとってカナダからの原油は
生命線で、カナダからの原油にトランプ次期米大統領が25%の関税を本当に課すとは
想定されていない。カナダから何らかの譲歩を引き出すためのはったりだろうというの
が、市場参加者の見方である。ただ、本当にただの脅しなのか任期開始までに確認しな
ければならない。
 時間外取引でニューヨーク原油1月限は前日比0.09ドル高の68.81ドルで推
移。本日これまでのレンジは68.71〜68.83ドル。
 原油4月限の予想レンジは6万5500円から6万6500円、ガソリン先限は7万
9500円から8万0500円、灯油先限は7万9500円から8万0500円。
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