3日の東京株式市場は朝方から主力株中心に買いが優勢で、日経平均株価は上昇して始まった後も次第高の展開に。後場も水準を切り上げ900円あまりの上昇をみせる場面があった。終値で3万9000円台を回復。 大引けの日経平均株価は前営業日比735円84銭高の3万9248円86銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は21億3594万株、売買代金概算は5兆748億円。値上がり銘柄数は1338、対して値下がり銘柄数は268、変わらずは38銘柄だった。 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株が買われナスダック総合株価指数が3週間ぶりに史上最高値を更新したことを受け、主力どころをはじめ広範囲にリスクを取る動きが強まった。米株市場では半導体関連に買いが目立ち、東京市場もこの流れを引き継ぎ、同関連株を買い戻す動きが活発化し全体指数を押し上げた。米政府が先端半導体やハイスペックな半導体製造装置の対中輸出規制を新たに発表したが、日本やオランダなど約30カ国を規制の対象外としたことで、これがポジティブ視されたという見方もある。後場に入ると、ショートポジションをとっていた向きの買い戻しが日経平均の上げ足を助長した。ただ、後場取引終盤は利益確定売りが出て上げ幅をやや縮小している。値上がり銘柄数は全体の8割強を占めた。売買代金は増勢が顕著となり、久々に5兆円台に乗せている。 個別では、売買代金首位となったディスコ<6146>が大きく上昇したほか、同2位となったレーザーテック<6920>も上値指向、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が物色人気を集めた。フジクラ<5803>が高く、古河電気工業<5801>の上げ足も目立つ。サンリオ<8136>の上値追いが続いた。ソフトバンクグループ<9984>に投資資金が流入し、トヨタ自動車<7203>も堅調。エイチーム<3662>がストップ高人気となり、芝浦メカトロニクス<6590>も値を飛ばした。 半面、関西電力<9503>をはじめ電力株が総じて軟調だったほか、ソシオネクスト<6526>も冴えない。アトラエ<6194>、新晃工業<6458>が大幅安、Appier Group<4180>の下げも目立った。低位株ではユニチカ<3103>やインフォマート<2492>が売りに押された。円谷フィールズホールディングス<2767>も水準を切り下げている。 出所:MINKABU PRESS
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