アジア株 上海株上昇失速、金融緩和は資金流出につながる恐れ 豪州株下げ縮小、タカ派姿勢和らぐ 東京時間14:01現在 香港ハンセン指数 20677.50(+263.41 +1.29%) 中国上海総合指数 3456.12(+53.58 +1.57%) 台湾加権指数 23095.48(-177.77 -0.76%) 韓国総合株価指数 2414.69(+54.11 +2.29%) 豪ASX200指数 8399.10(-23.89 -0.28%) インドSENSEX30種 81644.13(+135.67 +0.17%) アジア株は高安まちまち。米エヌビディア株安を受け台湾株は下落している。韓国株は大幅反発、政治不安できのうは約1年ぶり安値をつけた。豪州株はやや下げ幅を縮小している。豪中銀は金利を据え置いたものの「インフレに対する一部上振れリスクが緩和したもよう」とタカ派姿勢を和らげた。来年早くも利下げを開始するとの期待が一部で広がっている。上海株は1.57%高、大幅上昇して始まったもののすぐに失速。金融緩和は景気回復には不十分との見方。 来年のトランプ米新政権による米中貿易戦争に備え中国政府は大胆な政策を講じる方針。共産党政治局は来年「適度に緩和的な」金融政策を採用するほか、「より積極的な」財政政策を約束した。ただ、長引く不動産不況、高まるデフレ圧力、消費者信頼感と国内需要低迷の改善には、あまり役に立たないとの声が聞かれる。9月末の一連の支援策発表時も株価は連日上昇したが長くは続かなかった。経済統計もあまり回復を見せていない。 また、積極的な金融緩和は資本流出・金融不安につながる恐れがある。中国10年債利回りは1.9%台を割り込み過去最低を更新している。あすは中央経済工作会議を開催し、来年の成長目標設定などについて議論する見通し。さらなる支援策発表が予想されるが、あまり期待しすぎると株価は下落してしまう恐れがある。 香港株は3%超上昇して始まったが中国株失速を受け上げを縮小。NY連銀インフレ期待が上昇したことを受け米消費者物価指数の上振れが警戒されている。米CPIが予想よりも強い内容となればFRBは利下げを見送る可能性もある。香港は金融政策を米国に連動させている。
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