アジア株 上海株は上値重い、きょうから「中央経済工作会議」も過度な期待は禁物 東京時間11:07現在 香港ハンセン指数 20440.00(+128.72 +0.63%) 中国上海総合指数 3430.91(+8.25 +0.24%) 台湾加権指数 23046.11(-78.97 -0.34%) 韓国総合株価指数 2435.31(+17.47 +0.72%) 豪ASX200指数 8350.60(-42.37 -0.50%) アジア株は高安まちまち。 香港株は反発、中国のさらなる支援策への期待が広がっている。消費者サービスや生活必需品が上昇。医療品や不動産、ハイテクの一角も上昇している。韓国株は続伸、政治不安は残るものの過度な懸念は後退している。上海株は小幅続伸。不動産が総じて上昇、生活必需品や消費財の一角も上昇している。一方、銀行や保険など金融株は下落している。 中国ではきょう中央経済工作会議が開催される。会議はあすまで開かれ、来年の経済成長目標設定や景気支援策について協議する見通し。トランプ新政権による米中貿易戦争に備え、中国政府は年末から年初にかけ「大規模」な支援策を講じる可能性がある。ただ、過度に期待すると再び失望する恐れがある。9月末の一連の支援策発表時も株価は連日上昇したが長くは続かなかった。経済統計もあまり回復を見せていない。 月曜日に開催された中央政治局会議では、来年「適度に緩和的な」金融政策を採用するほか「より積極的な」財政政策を約束した。ただ、長引く不動産不況、高まるデフレ圧力、消費者信頼感と国内需要低迷の改善には、あまり役に立たないとの声が聞かれる。それどころか積極的な金融緩和は資本流出・金融不安につながる恐れがある。きのうの上海株は大幅高で始まったがすぐに失速し、0.59%高で取引を終えた。香港株も上昇は続かず、きのうは反落して取引を終えた。きのうの中国債券市場では10年債利回りが大幅に低下、1.83%台と過去最低を更新した。きょうはやや上昇している。
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