アジア株 FOMC受け全面安 上海株は下げ限定的、支援策期待が支え 人民元下げ止まり安堵感も 東京時間11:00現在 香港ハンセン指数 19672.82(-191.73 -0.97%) 中国上海総合指数 3370.47(-11.74 -0.35%) 台湾加権指数 22812.40(-356.27 -1.54%) 韓国総合株価指数 2442.15(-42.28 -1.70%) 豪ASX200指数 8154.30(-155.07 -1.87%) アジア株は全面安、前日の米株大幅下落を受け売り優勢で始まった。 FRBは3会合連続で利下げを実施し、来年の引き下げ回数を従来予想から減らした。利下げペースに対し慎重姿勢を強めたことを受け、きのうのダウは1000ドル超下落、ナスダックは3.5%も下げた。原油や金など商品相場のほか、ビットコインも下落した。 豪州株は11月5日以来の安値をつけている。ノーザンスター・リソーシズやエボリューション・マイニング、ニューモント、ウエストゴールド・リソーシズなど金鉱株の下げが目立つ。 香港市場ではほぼ全業種が下落。領展房地産投資信託基金や龍湖集団、九龍倉置業地産投資、新鴻基地産発展など不動産株の下げが目立つ。消費者サービスやカジノ、自動車も大幅安。香港金融管理局(中央銀行に相当)はFRBに追随して基準金利を25bp引き下げた。局長は金利はしばらく比較的高い水準にとどまる可能性があると発言。 上海株は反落も下値は限定的、追加支援策期待の買いが支え。政府高官らに対し中国習近平国家主席が年明け好スタートを切るよう要請したほか、中国首相も経済対策をできるだけ早く実施するよう呼び掛けている。人民元の下げ止まりも好感されている。きょう、中国人民銀行は元の中心レートを1ドル=7.1911元に設定、ブルームバーグ予想中央値より1200pips以上も元高となる。予想との乖離は今年7月以降で最大。予想以上の元高設定を受けオフショア人民元は対ドルで反発している。 タカ派FOMCを受け米ドル買いが強まり、オンショア人民元・オンショア人民元ともに対ドルで約1年ぶり安値をつけた。ただ、当局は人民元安を容認する姿勢を示しているため、元安進行でも中国株にはあまり影響ないか。
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