アジア株は下落、タカ派FOMC嫌気した売り続く 豪州株は3カ月ぶりの大幅な下げ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株は下落、タカ派FOMC嫌気した売り続く 豪州株は3カ月ぶりの大幅な下げ

東京時間14:00現在
香港ハンセン指数   19665.20(-199.35 -1.00%)
中国上海総合指数  3357.82(-24.38 -0.72%)
台湾加権指数     22821.30(-347.37 -1.50%)
韓国総合株価指数  2448.34(-36.09 -1.45%)
豪ASX200指数    8163.20(-146.17 -1.76%)
インドSENSEX30種  79270.63(-911.57 -1.14%)

アジア株は総じて下落、前日の米株大幅安を嫌気した売りが続いている。きのうのFOMCでは来年の利下げ見通しが2回に減少、今後の利下げに対する慎重姿勢を強めたことが嫌気され、きのうの米株は大幅下落した。ダウは1000ドル超も下げ、原油や金など商品相場も大きく下げた。

香港株は1.00%安、さらなる利下げへの期待が後退している。香港金融当局は基準金利を引き下げたが、金利をしばらく比較的高い水準で維持する可能性を示唆した。香港は金融政策を米国に連動させているため、FRBが来年2回しか利下げしないのであれば、香港も2回しか基準金利を引き下げない。

豪州株は大幅安、3カ月ぶりの大幅な下げを記録。ほぼ全業種が下落している。金鉱や銅、鉄鋼など素材関連の下げが目立つ。

上海株は下落も下値では支援策期待の買いが入っている。また、人民元安一服で安堵感も広がっている。
中国習近平国家主席が政府高官らに年明け好スタートを切るよう要請したほか、中国首相も経済対策をできるだけ早く実施するよう呼び掛けている。中国人民銀行は19日、元の中心レートを1ドル=7.1911元と、予想中央値より1200pips以上も元高方向に設定した。予想との乖離は今年7月以降で最大。予想以上の元高設定を受けオフショア人民元は対ドルで反発している。

あすは事実上の政策金利であるローンプライムレートが公表される。政府は来年、金融緩和策を進める方針を示していることから、一部であす金利を引き下げるとの予想が広がっている。ただ、引き下げたところで中国株式市場への影響は限定的だろう。

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