海外市況サマリー(23日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 2 2,628.2   -16.9  シカゴ大豆  2025/ 1   969.50   -5.00
NY銀     2025/ 3 3,018.9   +23.1  シカゴコーン 2025/ 3   447.75   +1.50
NYプラ    2025/ 1   948.9   +12.5  NY原油   2025/ 2    69.24   -0.22
NYパラ    2025/ 3  929.90  +10.70  ドル・円               157.14   +0.74
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は157.20円台まで反発
 NY外為市場のドル円は買い戻しが優勢となり、157円台を回復した。今週はクリ
スマス週で市場の動意も小さくなることが予想される中、ドル買いの動きが優勢とな
り、ドル円の下値をサポートした。
 先週のFOMCと日銀決定会合を通過して、ファンド勢はドル円の上値に強気になっ
た模様。今後数カ月で最大5%の上昇を見越したポジション設定を急いでいるとの指摘
も出ている。先週のイベントはタカ派的なFRBとハト派的な日銀の相違を鮮明にし、
160−165円のレベルシフトを見込む取引も活発に出ているもよう。
 目先は160円の節目が高値のメドだが、オプション取引とエコノミストの予想から
の推測で、年末までの到達の確率は10%程度と低いが、1月20日のトランプ氏の就
任までであれば45%程度まで高めているようだ。

◎NY貴金属=金が反落、ドル高や米国債の利回り上昇で
 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。
 金2月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受
けて堅調となった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。日中取引で
は、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて売り優勢となった。
 銀3月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや米つなぎ予算の成立を受け
て買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、米つなぎ予算の成立を受けて買い優勢とな
った。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となったが、ドル高に上値を抑えられた。
日中取引では、ドル高が圧迫要因になったが、押し目は買われた。
 パラジウム3月限は米つなぎ予算の成立などを受けて買い戻し主導で上昇した。
◎LME=反落、ドル買いの動きや米利回り上昇・金の下落などで
 アルミ3カ月物は小反落。2542ドルで堅調に取引を開始。アジア太平洋株が総じ
て堅調となるなか浮上し2562.50ドルの高値に達したが、その後は欧米株式市場
の頭重い足取りが手掛かりとなって軟化しながらも暫く2540ドルを下値支持線とし
てもちあった。米国の時間帯を迎えると、ドル買いの動き、米国債の利回り上昇を受け
て売り優勢に転じた。銅の軟調も重石となり、値を落とし、一時、前営業日の安値に迫
る2515ドルまで軟化。引けにかけて買い戻されたものの、プラスサイドを回復する
ことなく終了。
 銅3カ月物は反落。8942ドルで小高く取引を開始した後、上海株は続落ながら、
その他のアジア太平洋株が総じて堅調となったことを受けて浮上し8994.50ドル
の高値を付けた。ただその後は、欧州株の軟調な足取りが重石となって値を落としたう
え、米国の時間帯はドル高や米国債の利回り上昇を受けた金の軟調が重石となり、下値
を探る足取りを展開。引け間際に8900ドルの安値を付け、戻り鈍く取引を終えた。
◎NY原油=小反落、供給過剰懸念が重しも動意は限定的
 ニューヨーク原油2月限は小反落。
 来年の供給過剰懸念が重し。石油輸出国機構(OPEC)プラス以外の産油国の増産
が続くと見られている。金融緩和や財政政策が中国の景気減速を反転させ、石油需要が
上向く可能性はあるものの、需要拡大期待は限定的。ただ、クリスマス前で市場参加者
が減少するなかで動意は乏しく、安値から切り返して引けた。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は反落、コーンは強気の輸出検証高で小幅続伸
 大豆は総じて小幅反落。
 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週を上回ったうえ、大口成約も伝え
られたにもかかわらず、クリスマス休暇前の玉整理基調のなか売り優勢となった。ブラ
ジルで生育に良好な天気が続いていることに加え、前週の大幅続伸により18日に記録
した下げ幅を相殺したこともチャート面から売りを呼ぶ要因となった。

 コーンは概ね小幅続伸。
 米農務省(USDA)が大口成約を発表したことに加え、USDA週間輸出検証高が
前週を若干下回りながらも110万トン台を維持したことが強気材料となった。ただ、
クリスマスの休場を控えて全体的に様子見の雰囲気が強く全体的に限られたレンジ内で
の高下にとどまった。
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