シカゴ大豆市況=揃って反発、玉整理基調のなか南米の乾燥懸念から買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値    前日比
2025/01       982.75      991.00      980.50       992.25      + 4.75
2025/03       994.00    1,000.00      985.75       999.00      + 4.50
2025/05     1,005.00    1,011.50      996.75     1,010.75      + 4.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       134,132         190,513         813,697  (+  6,729)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(1月14日−1月18日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並。
(8日付、9日付は日本時間午前6時現在、未発表。)
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 大豆は揃って反発。前日比は2.50〜5.75セント高。3月限は前日比4.50
セント高の999セント。
 翌日に発表される米農務省(USDA)の月例需給報告を控えた玉整理基調のなか、
前日に下落した後で買い戻し主体となった。また、アルゼンチンに加えブラジル南部で
の少雨傾向に対する警戒感も買い支援要因となった。

 3月限は994セントで取引を開始した後に浮上し高もみとなるなかで1000セン
トの高値に達する場面も見られた。一時、軟化に転じて今月7日の安値に迫る985.
75セントの安値を付けたうえ、989セントを上値抵抗線として低迷する動きも見ら
れたが引けにかけて買い戻されてプラスサイドを回復して終了。下落後に値を切り上げ
ることで下げ一巡感の印象を強める足取りとなった。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 この24時間は概ね降雨は発生しなかった。気温は平年並。
 今後は13日まで局地的な降雨が続く見込み。気温は13日まで平年並になるだろ
う。
 ブラジル産地南部では少雨傾向が続いており乾燥に対する警戒感が次第に強まってい
る。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。同様の状況が13日まで続く見込み。
 広範に雨季の降雨が続いており、着ザヤ期にある大豆の生育には適したものとなって
いるが、ごく初期の収穫が遅延する恐れも浮上している。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 局地的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回った。
 10日まで局地的な降雨が続き、気温は平年並〜平年を上回る見込み。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は局地的な降雨となり、気温は平年並〜平年を上回ったが、同様の状態
が10日まで続くだろう。

 アルゼンチン産地の多くで土壌水分の乾燥が進行しているうえ、今後も週半ばまで少
雨傾向が続くと予想されている。1月半ば以降は降雨が予想されるものの、現時点では
雨量は限られていると予想されるため、受粉〜結実期を迎えているコーンに与える土壌
水分不足の影響が懸念される。

 大豆製品は大豆油は大豆の堅調に加え、寒波による需要増加期待を受けた原油高から
買い優勢となった。一方の大豆粕は引き続き大豆油とのストラドルに絡んだ売買から頭
押される足取りとなり3月限は300ドルを割り込んだ。
 大豆粕3月限は前日比1.50ドル安の299.30ドル。
今日の材料
・ブラジル産地南部では少雨傾向となり大豆の着ザヤやコーンの受粉への影響が警戒
 される。
・ブラジル産地中部は広範に雨季の降雨が続き着ザヤ期にある大豆に最適な生育環境
 が続いているが、初期の収穫が遅延する恐れが浮上。
・アルゼンチン産地の大半で土壌水分が減少。1月中旬以降の降雨も限られたものと
 なりコーンや大豆の生育リスクが高まる。

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