アジア株 上海株マイナス転落、人民銀が国債購入一時中止発表も買い続かず 元安は止まらない 東京時間11:03現在 香港ハンセン指数 19197.53(-43.36 -0.23%) 中国上海総合指数 3195.92(-15.31 -0.48%) 台湾加権指数 23116.35(+35.22 +0.15%) 韓国総合株価指数 2514.92(-6.98 -0.28%) 豪ASX200指数 8280.60(-48.57 -0.58%) アジア株は台湾を除いて下落、米株先物の下げが嫌気されている。 ボウマン理事らFRB当局者3人が揃って利下げに慎重な姿勢を示したことで、当面金利据え置きとの見方が広がっている。ボウマンFRB理事はコアインフレは中銀目標を「不快なほど」上回っていると述べ、カンザスシティ連銀総裁、ボストン連銀総裁もインフレ上昇リスクを指摘した。また、今夜の米雇用統計への警戒感も高まっており、週末を前に調整売りも広がっている。 元安一服はややポジティブ材料か。中国人民銀行は先週末に国債利回りが過去最低に落ち込んだことを受け、国債購入を一時中止すると発表した。これを受け中国10年債利回りは急上昇し、オフショア人民元も対ドルで上昇する場面があった。ただ、人民元買いは一時的だろう。 香港株は5営業日ぶりに反発して始まったが買いは続かず、マイナスに転じている。米利下げ期待が後退している。香港は金融政策をFRBに連動させているため、米金融動向に敏感に反応する。上海株も上昇して始まったが買いは続かず、マイナス圏に転じている。 来週は中国12月の貿易統計に小売売上高、新築住宅価格と中古住宅価格、不動産投資、鉱工業生産、失業率が発表されるほか、第4四半期GDPも公表される。GDPは前年比で5.0%と政府目標「5%前後」を達成する見通し、小売売上高は伸びが加速することが予想されている。新築住宅価格の下落ペースが鈍化するかが注目だ。 上海市場ではガスや電力などの公益、金融、コミュニケーションサービスが軒並み下落している。香港市場では保険や不動産が軒並み下落している一方、金鉱やハイテク、自動車、エネルギー関連の一角は上昇している。
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