●週間見通しゴム、上海ゴム下げ一服だと修正高に=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は351.00円まで下落して昨年11月19日以来の安値を更新した後、
360円台後半まで切返す荒れた展開になった。年初から上海ゴム相場が急落し、つれ
てJPXゴム相場も急落した。しかし、上海ゴム相場が下げ一服から反発に転じると、
安値から一気に20円幅の急反発になっている。産地相場も急落後に反発している。産
地気象環境の改善はネガティブだが、上海ゴム相場の値動きが重視されている。中国が
春節の連休入りを控えていることで、工場の稼働率低下見通しが強いことはネガティ
ブ。港湾在庫の積み上がりが報告されていることもネガティブ。
 今週も不安定な地合が続こう。荒れた展開が続いている上海ゴム相場の値動きに強く
依存するが、上海ゴム相場がこのまま下げ一服で1万7000元台へのレンジ切り上げ
を進めると、JPXゴム相場も370円台まで値上りしよう。ただし、中国株式・コモ
ディティ市場の地合は依然として不安定であり、突発的な値下がりリスクまでは排除で
きない。中国で景気対策期待が高まると買われる一方、景気減速懸念が高まると売られ
る。17日に中国経済指標が発表されることがイベントリスクになる。
 予想レンジは360〜380円。

(マーケットエッジ・小菅 努)


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