LME市況=アルミ・銅は上昇、米インフレ再燃懸念の緩和とドル安から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
           現物           3カ月物
    アルミ        2,588.01  +   46.41     2,601.50  +   41.50
    アルミ合金      2,175.00  +   75.00     2,050.00  -   50.00
     銅         9,053.38  +   19.68     9,167.50  +   13.50
    ニッケル      15,629.05  -  104.02    15,850.00  -  106.00
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 アルミ3カ月物は反発。2575ドルで堅調で寄り付きながらもアジア株の頭重い足
取りを受けて序盤は下押され、前日の安値の2553ドルまで値を落とした。その後は
欧州株高を受けて持ち直したが、2570ドルを抵抗線として意識する高下となったが
12月の米消費者物価指数(CPI)が概ね事前予想となり、米インフレ再燃懸念が緩
和、ドル安の動きが強気材料となって地合いを引き締めた。終盤に昨年12月16日以
来、約1カ月ぶりの高値となる2607ドルを記録。高値を離れた後も堅調に推移し、
2600ドル台を維持して終えるなど強気なセンチメントを保った。なおアルミ合金は
現物価格が上昇、3カ月物が下落となった。
 銅3カ月物は小幅続伸。9152ドルで小安く取引を開始した後はアジア株の頭重い
足取りを受けて軟化し、一時9083.50ドルまで下落。その後は欧州株高を手掛か
りに浮上しながらも9140ドルを上値抵抗線とする足取りが続いていたが、12月の
米CPIが事前予想内にとどまり、米インフレ再燃懸念が和らいだうえドル売りの動き
が広がったことで大きく上昇し、昨年12月12日以来の高値となる9219ドルの高
値に到達。高値を離れた後も9160ドルを割り込むと買い戻される底堅い動きとな
り、小高く終えた。
 ニッケル3カ月物は大幅反落。1万5915ドルで小安く取引を開始した後は前日ま
での上伸で昨年12月13日以来の高値に達する大幅高となった後の修正から転売が広
がり1万5760ドルの安値まで軟化。他非鉄貴金属の上昇を受けて買い戻されたもの
の戻り待ちの売りに上値を抑制され、3ケタの下げ幅を記録して終えた。
今日の材料
・15日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・中国上海総合指数は続落、13.82ポイント安の3227.12ポイント。
・欧州株は軒並み上昇。英国や米国の消費者物価指数の結果を受けて主要中央銀行に
 よる追加利下げへの期待感が高まり、買い注文が優勢。欧米の長期金利が低下した
 ことも投資家心理の改善につながった。
・12月の米消費者物価指数(CPI)
 結果 0.4%
 予想 0.4% 前回 0.3%(前月比)
 結果 2.9%
 予想 2.9% 前回 2.7%(前年比)
 結果 0.2%
 予想 0.3% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
 結果 3.2%
 予想 3.3% 前回 3.3%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
・ドルは下落。ドル円は1ドル=155.90円台まで急落。156円台半ばでニューヨーク
 時間の大方の取引を終えた。ユーロドルは今月8日以来の高値となる1.0354ドルまで
 上昇したが、上げ幅を削り、小幅安。
・米国株は上昇。ニューヨークダウが703.27ドル高。ナスダック指数は466.84ポイン
 ト高。
・ニューヨーク貴金属はプラチナを除き上昇。ニューヨーク原油は大幅反発となり、
 期近2月限は80ドル台を維持して引け。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。