ゴム市況=まちまち、終盤に上海ゴムが再び地合いを緩める

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                RSS3                       TSR20
   2025/01      2025/06       2025/12        2025/02         2026/01
 387.5   0.0    384.9  - 1.6   382.0   0.0     306.0  - 2.0    307.0  - 2.0
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    上海ゴム  5月限   17,510  - 50元 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号はまちまち。寄り付きでは、上海夜間安を背景に売りが先行した。ま
た、ドル・円が1ドル=155円台前半の円高に振れたことも売りを誘った。だが、中
盤に入ると、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めたことを受けて、一部限月はプラ
スサイドに振れた。ただ終盤は、上海ゴムが再び軟化したことから、小緩んだ。TSR
20は、出来ず。
 大引けのRSS3号は、前営業日比1.6円安〜2.0円高。活発限月の6月限は同
1.6円安の384.9円、期先25年12月限は同変わらずの382.0円となっ
た。総出来高は465枚。TSR20は全限が同2.0円安。

【中国の景気対策が奏功か】
 日本時間の午前10時30分に中国国家統計局が発表した2024年12月の鉱工業
生産は前年比6.2%増加となり、11月の5.4%から伸びが加速した。また、同時
に発表した同月の小売売上高は前年比3.7%増。こちらも11月の3.0%増から水
準を引き上げた。
 昨年、中国政府は、相次いで景気刺激策を打ち出したが、徐々にその効果が表れてき
た可能性がある。ただ、12月の不動産投資は同10.6%減少となり、不動産不況は
続いている。中国の景気減速の背景には、不動産不況があるだけに、不動産市況が好転
しなければ、本格的な景気回復は難しいだろう。
【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、RSS3号は出来ず。TSR20も売りが先行し、前営業日比
2.9〜0.4セント安で推移している。
 上海ゴムはまちまち。中心限月の5月限は、夜間取引では売りが優勢となり、夜間取
引を前営業日比75元安の1万7485元で終えた。ただ、日中取引に入ると、徐々に
地合いを引き締め、中盤は一時プラスサイドに振れた。ただ、終盤は小緩んでいる。

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