東京株式(大引け)=451円高、欧米株高を引き継ぎ切り返し急

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 20日の東京株式市場は先物主導の買い戻しが入り、日経平均が大きく切り返す展開となった。一時3万9000円台に乗せる場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比451円04銭高の3万8902円50銭と急反発。プライム市場の売買高概算は14億9872万株、売買代金概算は3兆3768億円。値上がり銘柄数は1290、対して値下がり銘柄数は304、変わらずは48銘柄だった。

 きょうの東京市場は広範囲の銘柄でリスクを取る動きが優勢だった。前週末の欧州株市場が全面高だったほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が上昇し、特にハイテク株への買いが顕著だったことでナスダック指数の上昇率は1.5%に達した。この日に発表されたIMFの世界経済見通しで米国の成長率が前回予想から上方修正されたことが投資マインドに追い風となったほか、欧米の長期金利が揃って上昇一服となったことが買い安心感につながった。トランプ米大統領の就任式を20日に控え、株式市場でも高揚感が高まった。これを受け、東京市場も主力株をはじめ幅広い銘柄に買い戻しが入る形に。ただ、日本時間今晩の米国株市場がキング牧師生誕に伴う祝日で休場となることから、海外投資家の参戦が限られ、全体売買代金は3兆3000億円台と低水準だった。

 個別では、商いを伴いIHI<7013>が高く、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>なども買いが優勢だった。キーエンス<6861>が高く、フジ・メディア・ホールディングス<4676>も戻り足に。トヨタ自動車<7203>が値を上げ、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。ファーストリテイリング<9983>も堅調。システムリサーチ<3771>が値上がり率首位、日本板硝子<5202>の上げも目立つ。第一三共<4568>が物色人気、東邦チタニウム<5727>も値を飛ばした。

 半面、任天堂<7974>が前週末に続き利益確定売りに押されたほか、ディー・エヌ・エー<2432>も下落した。古河電気工業<5801>が下値を探り、キオクシアホールディングス<285A.T>も安い。野村マイクロ・サイエンス<6254>が下落、神戸物産<3038>、セレス<3696>なども値を下げている。

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