石油午前=下げ幅を縮小、米国はカナダ産原油に関税を発動か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 午前の石油市場は下げ幅を縮小。ニューヨーク市場が休場だったなかで、週明けのブ
レント原油が続落したことや、トランプ米大統領の就任式を波乱なく通過し、週末の日
銀金融政策決定会合における追加利上げ観測が強まったことが国内市場を圧迫したが、
その後は買い戻しが優勢となった。トランプ新大統領がメキシコやカナダからの輸入品
全てに対して2月1日から25%の関税を賦課する計画であると述べたことや、米国は
ベネズエラからの石油購入をおそらく止めるべきであると発言したことが買い戻しを誘
った。米国は世界最大のカナダ産原油の輸入国。バイデン前政権が制裁を緩和したこと
から、米国はベネズエラからの原油購入を再開している。
 また、トランプ新大統領は、バイデン前政権が設定していたイスラエルに対する兵器
の供給制限を撤廃したほか、停戦が合意に至ったパレスチナ自治区ガザについて「停戦
が続くのか確信はない。あれは我々の戦争ではない。彼らの戦争だ。ガザは興味深い。
素晴らしい場所だ」と述べた。

 日中取引開始後、原油の2025年6月限は7万2280円まで下落し、夜間取引の
安値を下回った。その後、プラス転換して7万3050円まで強含んだが、マイナス圏
に再び押し戻されている。
 午前11時10分現在の前営業日比は、ガソリンが出来ず。灯油が出来ず。原油が
310〜80円安。
 午前11時10分現在の出来高はガソリンが0枚、灯油が0枚、原油が1067枚。
【地球温暖化対策は転換点に】
 トランプ米大統領は、米国をパリ協定から脱退させる大統領令に署名した。米大統領
の就任式に先立って、米大手金融機関は脱炭素を目指す国際的な枠組みから相次いで脱
退しており、効果が不明な地球温暖化対策は転換点を迎えている。
【海外原油夜間取引=下げ一服】
 ニューヨーク時間外取引で3月限は前日比0.65ドル安の76.74ドルで推移。
75.82ドルの安値から切り返している。本日これまでの高値は77.86ドル。
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