NY原油市況=続落、米関税政策の不透明感が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     75.88       76.45       75.28       75.44        - 0.39
  2025/04     75.12       75.54       74.54       74.69        - 0.31
  2025/05     74.32       74.66       73.78       73.98        - 0.18
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,551,433             1,862,704    ( + 8,729)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/02     248.42    - 7.39
                            2025/03     242.72    - 5.60
         改質ガソリン       2025/02     205.78    - 2.65
                            2025/03     208.69    - 2.86
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。期近2限月は前営業日比0.39〜0.33ドル
安。その他の限月は0.18ドル安〜0.14ドル高。
 トランプ米大統領の関税政策に対する警戒感が相場を圧迫した。同大統領がカナダ産
原油に関税を賦課し、原油の輸入コストを本当に押し上げるとは想定されていない一
方、欧州連合(EU)や中国も関税でけん制しており、世界経済を混乱させる可能性が
意識されている。
 トランプ米大統領はウクライナ戦争の終結を目指していると公言している一方、ロシ
アのプーチン大統領がウクライナに関する交渉のテーブルにつかないならば、ロシアに
追加制裁を課すと警告していることは懸念要因。政権交代間際に、バイデン前政権がロ
シアに追加制裁を科しており、ロシアの石油輸出量は減少している。
 時間外取引で3月限は75.28ドルまで軟調に推移した後、76.45ドルまで強
含んだが、買いは続かず。通常取引開始後は時間外取引の値幅を維持しつつ、前日終値
を挟んで上下。引けにかけては売りがやや優勢となった。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油安に連動した。
今日の材料
・米原油在庫の市場予想は前週比160万バレル減
・ウクライナには米国の部隊が必要=ゼレンスキー大統領
・タリバン、バイデン前政権がアフガンに放置した70億ドル相当の米兵器の返還を拒
否
・露追加制裁で日量200万バレルの海上輸送の原油が影響を受けている=サウジ・ア
ラムコCEO
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