金・銀午前=金は続伸、上場来高値の更新が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、買い戻し
などが入って堅調となった。銀は10月限が上昇した。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が72〜84円高、金ミニが62.0〜
80.5円高、ゴールドスポットが421円高、銀が2.9円高。
 午前11時3分現在の出来高は、金が1万7078枚、金ミニが6147枚、ゴール
ドスポットが1786枚、銀が1枚。
【金は米政権の政策に対する不透明感が支援】
 金は米政権の政策に対する不透明感が支援要因になった。トランプ米大統領は、欧州
連合(EU)に関税を課す考えを表明した。また中国からの輸入品に対して2月1日か
ら10%の関税発動を検討していると明らかにした。欧州中央銀行(ECB)のラガル
ド総裁ら理事会メンバーは、緩やかな利下げに前向きな姿勢を示した。ただトランプ米
政権の発足を受け、関税発動が欧州経済に及ぼす影響に警戒感を示した。
 トランプ米大統領は、メキシコと接する南部国境からの移民の米入国を一時停止する
大統領令に署名した。米軍が米・メキシコ国境に兵士約1500人を追加派遣する用意
を進めていると、米当局者が明らかにした。また米大統領は、ロシアがウクライナ戦争
終結に合意しない場合、ロシアと「他の参加国」に高水準の税金や関税、制裁を課すと
警告した。
 金先限は夜間取引で上場来高値1万3927円を付けた。ニューヨーク高と円安が支
援要因になった。円相場は1ドル=156円台半ばの円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米政権の政策に対する不透
明感を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2754.82ドルから、ド
ル高を受けて軟調となった。
 午前11時現在、金が2751.99ドル、銀は3067セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2747.86ドル、銀が3081セント。

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