NY原油市況=続落、米大統領がOPECに原油価格引き下げを要求

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     75.39       76.00       74.22       74.62        - 0.82
  2025/04     74.64       75.27       73.66       74.02        - 0.67
  2025/05     73.88       74.58       73.11       73.44        - 0.54
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              849,712             1,850,818    ( - 11,886)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/02     247.15    - 1.27
                            2025/03     242.34    - 0.38
         改質ガソリン       2025/02     206.56    + 0.78
                            2025/03     209.53    + 0.84
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。期近2限月は前営業日比0.82〜0.67ドル
安。その他の限月は0.54〜0.12ドル安。
 ダボス会議で発言したトランプ米大統領がサウジアラビアや石油輸出国機構(OPE
C)に原油価格の引き下げを要求したことが売り手がかり。「(サウジやOPECは)
原油価格を引き下げなければならない。選挙前に原油相場を低下させなかったことに驚
いている」と述べた。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫の取り崩しが続いたこと
は支援要因。受け渡し地点の米オクラホマ州クッシングの原油在庫は節目の2000万
バレル付近で引き続き推移しているほか、戦略石油備蓄(SPR)を除く原油在庫は
4億1166万3000バレルまで減少し、2022年3月以来の低水準を更新した。
製油所稼働率は85.9%まで低下したが、原油在庫の取り崩しが止まらない。
 時間外取引で3月限は軟調に推移した後、通常取引開始を控えて買い戻しが優勢とな
った。通常取引序盤には76.00ドルまで上昇。ただ、再び売りが強まると
74.14ドルまで下落した。
 改質ガソリンの期近は反発、ヒーティングオイルの期近は続落した。春先を見据えつ
つ、ガソリンは堅調に推移。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 −101.7万(4億1166万)
ガソリン +233.2万(2億4590万)
留出油  −307万(1億2895万)
(クッシング地区)
原油 −14.8万(2066万)
*()は在庫総量
今日の材料
・ゼレンスキー大統領は合意の用意が出来ていると発言=トランプ米大統領
・米国はカナダの石油を必要としていない=同上
・米国のカナダ産原油の輸入量は4週間移動平均で日量411万7000バレルまで増
加、過去最高水準を更新=EIA
・米原油在庫の市場予想は前週比160万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比100万バレル増
・ガソリン在庫は同320万バレル増
・留出油在庫は同190万バレル増
・クッシング原油在庫は同50万バレル増
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