NY原油市況=小反発、米中の関税戦争懸念が後退

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     74.30       75.21       74.01       74.66        + 0.04
  2025/04     73.73       74.51       73.41       73.96        - 0.06
  2025/05     73.18       73.82       72.86       73.31        - 0.13
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,043,031             1,808,466    ( - 42,352)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/02     251.62    + 4.47
                            2025/03     244.80    + 2.46
         改質ガソリン       2025/02     204.90    - 1.66
                            2025/03     207.65    - 1.88
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の当限は小反発。期近2限月は前営業日比0.06ドル安〜
0.04ドル高。その他の限月は0.26〜0.13ドル安。
 トランプ米大統領が「中国の習近平国家主席と良好で友好的な会談を行った」、「ど
ちらかと言えば中国に対し関税を使わずに済むのが望ましい」と述べ、中国との関税戦
争懸念が和らいだことが相場を支えた。米国の関税政策によって世界経済が混乱するリ
スクが後退している。
 米中の関税戦争懸念がやや後退し、米国の物価上振れリスクが和らいだことは米国の
追加利下げ観測を後押し。ただ、CMEのフェドウォッチによると、米連邦準備制度理
事会(FRB)の追加利下げ時期は不透明。トランプ政権は始動したばかりであり、経
済・物価見通しの不透明感は根強い。
 トランプ政権とイランの対立リスクは懸念要因。トランプ米大統領は「私は彼らに偉
大な国になってほしい。彼らには大きな可能性があり、国民も素晴らしい。私が言った
のは、核兵器を持つことはできないということだけだ」と述べた。ウラン濃縮を続ける
イランはすでに兵器級のウランを保有している可能性があるが、米国の対応は不透明。
 時間外取引で3月限は74.01ドルまで軟化した後にプラス圏に浮上すると、通常
取引序盤には75.21ドルまで上げた。その後、再び売りが優勢となりマイナス転換
したものの、引けにかけてはプラス圏に切り返した。
 改質ガソリンの期近は反落、ヒーティングオイルの期近は反発した。原油相場の方向
感が限られたことから、製品の足並みは揃わず。
今日の材料
・米石油掘削リグの稼働数は472基、前週比6基減少=米ベーカー・ヒューズ
・イランがホルムズ海峡で軍事演習、船舶に特定の航路を進むよう指示
・ロシアは米国との核軍縮協議の準備ができている=タス通信
・米大統領と議論すべきことは多い、相互に関心があるかもしれないエネルギー問題も
ある=プーチン大統領
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