NY原油市況=反発、米週間石油在庫統計の発表を控えて

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     73.15       74.31       72.93       73.77        + 0.60
  2025/04     72.46       73.48       72.20       72.94        + 0.44
  2025/05     71.87       72.70       71.52       72.14        + 0.27
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              834,237             1,794,434    ( - 16,412)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/02     245.01    - 0.99
                            2025/03     238.65    - 0.34
         改質ガソリン       2025/02     205.26    + 2.44
                            2025/03     207.57    + 2.09
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。期近2限月は前営業日比0.44〜0.60ドル
高。その他の限月は0.19ドル安〜0.27ドル高。
 米週間石油在庫統計の発表前に買い戻しが優勢となった。米原油在庫は減少傾向にあ
り、さらなる取り崩しが意識されている。世界最大の石油消費国である米国の冬場の需
要は限定的だが、春先からの需要上振れに備えて石油製品の在庫を積み増す時期にあ
り、原油の需給がタイト化しやすい。
 リビアの抗議デモによる輸出下振れが警戒されたが、リビア国営石油会社(NOC)
によると生産や輸出は通常通り。生活環境の改善を主張するデモ隊とNOCは対話して
おり、供給は混乱していないもよう。
 トランプ米大統領の関税政策によって世界経済が混乱するリスクがあることは引き続
き懸念要因。トランプ米大統領は外国製半導体チップや医薬品に近く関税を発動する方
針であるほか、鉄鋼、銅・アルミニウム製品にも関税を賦課すると発言している。全て
の輸入品に対するユニバーサルベースライン関税(一律関税)については、2.5%よ
りも大幅に引き上げる構え。
 時間外取引で3月限はしっかりと推移し、通常取引序盤にかけては74.31ドルま
で上げた。その後、上げ幅を消して72.93ドルまで弱含んだが、マイナス圏での推
移は続かず、プラス圏に切り返して引けた。
 改質ガソリンの期近は反発、ヒーティングオイルの期近は続落。ヒーティングオイル
の買い戻しは限定的。
今日の材料
・来週、トランプ米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が首脳会談へ
・コンゴの暴動で各国の大使館が襲撃される
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