更新:NY金・銀市況=金が小反落、米FOMC前の手じまい売りで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 2)  2771.6     2778.1      2761.0      2769.8     +  2.3
          (25/ 4)  2799.1     2802.8      2784.7      2793.5     -  1.1
   銀     (25/ 3)  3094.0     3176.5      3075.5      3139.3     + 51.1
         (25/ 5)  3124.5     3205.0      3108.0      3170.8     + 50.2
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           299,420       313,223       577,505        (-  5,273)
  銀           65,392        44,068       165,135        (+    329)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,713.52  - 136.83
     前日  155.51/53   1.0431/33   ・ナスダック         19,632.32  - 101.27
     本日  155.34/36   1.0410/12   ・10年米国債利回り      4.55  +   0.00
・NY原油  (25/ 3)   72.62 - 1.15  ・SPDR保有金残高    861.04  +   4.02
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は小反落、銀は続伸。前日比は金が6.3ドル安〜2.3ドル高、中
心限月の4月限が1.1ドル安、銀が50.2〜51.1セント高、中心限月の3月限
は51.1セント高。
 金4月限は小反落。時間外取引では、カナダやメキシコに対する関税発動の見通しが
支援要因になったが、利食い売りなどが出て上げ一服となった。欧州時間に入ると、株
高が支援要因になったが、戻りは売られた。日中取引では、押し目を買われたのち、米
連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて手じまい売りが出たことに上値を抑えられ
た。
 銀3月限は欧州の株高を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金4月限は小反落。時間外取引では2791.2〜2802.8ドルの
レンジで推移、前日比0.6ドル安の2794.0ドルとなった。4月限は高寄りした
のち、カナダやメキシコに対する関税発動の見通しが支援要因になったが、利食い売り
などが出て上げ一服となった。欧州時間に入ると、株高が支援要因になったが、戻りは
売られた。
 日中取引では、押し目を買われ、時間外取引の高値に顔合わせしたが、米連邦公開市
場委員会(FOMC)を控えて手じまい売りが出たことに上値を抑えられた。米FOM
Cで金利据え置きが決定されると、2784.7ドルまで下落した。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を
4.25〜4.50%に据え置くと決定した。今回の米FOMC声明で、インフレ率は
2%の目標に向けて「進展」しているとの文言を削除した。代わりに物価上昇率は高止
まりしていると指摘した。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で3075.5〜3109.0セントのレンジ
で推移し、前日比20.8セント高の3109.0セントとなった。3月限は高寄りし
たのち、金の上げ一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、オランダの半導体製造
装置メーカー、ASML株の上昇などを受けて買い優勢となった。
 日中取引では、ドル高一服を受けて買い戻し主導で上昇した。戻りを売られたが、序
盤の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って3176.5セントまで上昇し
た。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表待ちで上げ一服となった。
 1月28日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比65万1240オンス増の
3043万8256オンス、銀は175万1810オンス増の3億5231万3347
オンス。

今日の材料
・2月の独消費者信頼感指数はマイナス22.4で、1月のマイナス21.4(改定
値)から予想外に悪化した。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した2024年12月のユーロ圏の銀行融資は、企業
向けと家計向けがいずれも前年比で伸びが加速した。利下げの影響が実体経済に浸透し
始めていることを示唆した。
・ルビオ米国務長官は、エジプトのアブデルアティ外相と電話会談し、イスラム組織ハ
マスにパレスチナ自治区ガザを二度と統治させないことが重要だと述べた。
・ドイツの年次経済報告によると、2025年のドイツの輸出は0.3%減少する見通
し。競争力の低下や地政学・貿易の緊張が背景。25年の輸入は1.9%増加する見通
し。
・12月の米国の財(モノ)の貿易収支の赤字額(季節調整済み)は18%増の
1221億ドルとなった。企業がトランプ新政権による広範な関税政策を見越し、輸入
を前倒しした公算が大きい。
・カナダ銀行は、主要政策金利を0.25%ポイント引き下げ3.00%とした。
2025年の成長率見通しも引き下げ、米国の関税措置で持続的な高インフレが引き起
こされる恐れがあると懸念を示した。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が、ロシアへの制裁措置第16弾とし
て、ロシア産アルミニウムの輸入禁止とロシアへのゲーム機器の販売制限を提案した。
・トランプ米大統領が次期商務長官に指名したハワード・ラトニック氏は、中国の新興
企業ディープシークについて、米国から盗んだ技術や米国製の半導体を利用することで
高性能の人工知能(AI)モデルを「極めて安く」開発できたと主張し、この問題に対
処すると表明した。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)は、主要政策金利を据え置くことを決定した。
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