NY原油市況=反落、米原油在庫の減少傾向は一巡

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     73.95       74.08       72.33       72.62        - 1.15
  2025/04     73.06       73.16       71.70       71.98        - 0.96
  2025/05     72.20       72.28       71.05       71.32        - 0.82
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              837,441             1,778,141    ( - 16,293)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/02     245.40    + 0.39
                            2025/03     239.09    + 0.44
         改質ガソリン       2025/02     203.57    - 1.69
                            2025/03     206.07    - 1.50
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。期近2限月は前営業日比1.15〜0.96ドル
安。その他の限月は0.82〜0.45ドル安。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加し、減少傾向が一巡
したことが重し。米製油所稼働率が83.5%まで一段と低下し、原油消費量が減少し
ていることが在庫を押し上げた。ただ、戦略石油備蓄(SPR)を除く原油と石油製品
の在庫の合計は12億1334万5000バレルまで減少し、昨年3月以来の低水準と
なっており、石油全体としては引き続き引き締まる傾向にある。
 米国が経済的なつながりの強いカナダやメキシコに対して25%の関税を2月1日か
ら課すことについて、米ホワイトハウスは再確認しており、経済の混乱が警戒されてい
ることも引き続き重し。カナダ産原油に対する関税賦課は相場の上振れ要因だが、それ
以上にサプライチェーンの混乱による米景気悪化が警戒されている。
 トランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)に原油価格の引き下げを要求したも
のの、来週のOPECプラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)で4月に増産を開始す
る現行の計画に変更はない見通し。ロイター通信が伝えた。
 時間外取引で3月限は上値が重い。74.08ドルまで強含む場面はあったが、プラ
ス圏での推移は一時的。その後は売り優勢の展開が続き、通常取引開始後は72.33
ドルまで下げ幅を広げた。
 改質ガソリンの期近は反落、ヒーティングオイルの期近2限月は反発した。EIA週
報で留出油の在庫が減少したことがヒーティングオイルを支えた。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +346.3万(4億1513万)
ガソリン +295.7万(2億4886万)
留出油  −499.4万(1億2395万)
(クッシング地区)
原油 +32.6万(2098万)
*()は在庫総量
今日の材料
・FOMCは政策金利の据え置きを決定
・政策スタンスの調整を急ぐ必要はない=パウエルFRB議長
・トランプ大統領の発言についてコメントはない=同上
・トランプ大統領とは接触していない=同上
・米原油在庫の市場予想は前週比370万バレル増
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比286万バレル増
・ガソリン在庫は同189万バレル増
・留出油在庫は同375万バレル減
・クッシング原油在庫は同14万4000バレル減
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