NY原油市況=小反発、米国の関税発動期日を控えて売り一巡

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     73.00       73.84       72.02       72.73        + 0.11
  2025/04     72.32       73.09       71.39       72.18        + 0.20
  2025/05     71.62       72.35       70.76       71.61        + 0.29
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              828,845             1,786,788    ( + 8,647)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/02     247.54    + 2.14
                            2025/03     240.06    + 0.97
         改質ガソリン       2025/02     203.74    + 0.17
                            2025/03     206.65    + 0.58
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小反発。期近2限月は前営業日比0.11〜0.20ドル
高。その他の限月は0.16〜0.33ドル高。
 米国がカナダやメキシコに対する関税を発動する期限を控えて、売りが一巡した。関
税発動によって、米国も含めて経済が混乱する可能性が高いことが原油相場を圧迫して
いたが、景気懸念を織り込みつつ下げが一服した格好。
 ロイター通信によると、カナダやメキシコの関税に関して、トランプ米大統領は現地
時間の30日夜に石油にも賦課するかどうかおそらく決定するという。原油価格を考慮
して判断するとも語った。引け後の原油相場は一時荒っぽい展開となった。
 来月3日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)が
控えていることも買い戻しの背景。トランプ米大統領はOPECに原油価格の引き下げ
を要求しているが、OPECプラスは4月からの増産計画を維持する公算。
 時間外取引で3月限は72.02ドルまで下落し、今月の安値に接近したが、通常取
引開始を控えて下げ渋り。その後、買い戻しが優勢となり73.55ドルまで強含んだ
ものの、高値から押し戻されて引けた。なお、引け後の取引では一時73.84ドルま
で急伸。
 改質ガソリンの期近は反発、ヒーティングオイルの期近2限月は続伸した。原油相場
とともに、石油製品にも買い戻しが入った。
今日の材料
・米国は関税の対象から石油を除外へ=米CNBC
・フェンタニルなどを理由に2月1日からカナダとメキシコに25%の関税発動へ=ト
ランプ米大統領
・中国にも追加関税を賦課へ=同上
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