シカゴコーン市況=続落、南米作柄悪化も米国の高関税発動で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03     488.25      488.75      479.25      482.00      - 8.25
  2025/05     498.75      500.00      490.75      493.00      - 8.50
  2025/07     503.00      503.00      494.25      496.75      - 7.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         409,227      2,035,024 (+ 21,239)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月6日−2月10日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並み。雨量は平年並み。
 コーンベルト東部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは続落。前日比は8.50〜1.75セント安。3月限は8.25セント安の
482.00セント。
 南米産地の作柄懸念は続いているものの、米国が2月1日からカナダ、メキシコ、中
国に高関税を賦課することで弱気インパクトが大きくなった。ドル高や米株安も圧迫要
因となった。
 3月限は488.25セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引から軟調な
展開となり、480セント台前半に軟化。米国の時間帯序盤に479.25セントと、
一時480セント台を割り込んだ。その後はずに480セント台を回復して、480セ
ント台前半のもみ合いとなった。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 乾燥懸念が続いているリオグランデドスル州では、散発的な降雨が見込まれるものの
雨量は多くなく、結実期を迎えているコーン、大豆にはダメージとなりそうだ。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 来週にかけてまとまった降雨となりそうで、大豆の収穫やサフリーニャ(二期作)コ
ーンの作付けはさらに停滞する見込み。大豆に関しては、品質低下や輸送問題が生じる
可能性がある。
<アルゼンチン全域>
 最近の降雨は多くの地域で期待外れとなり、一部地域を除くと乾燥懸念が続いてい
る。とくに東部の中央部ではこの数週間ほとんど降雨がなく、土壌水分不足から作柄が
悪化している。今週末も降雨はない見込みで、最高気温が再び38℃を超えそうだ。来
週は降雨が通過する可能性があるが、広範に作柄を改善させるような降雨とはならない
だろう。
 シカゴ小麦は反落。この日のメインテーマとなった米国のカナダ、メキシコ、中国に
高関税発動が弱材料視された。またこのところの3日続伸を受けて週末前の手じまい売
りも出やすくなった。
 中心限月の3月限は前日比7.00セント安の559.50セントで終えた。
今日の材料
・ブラジル産地南部では、乾燥で結実期を迎えているコーン、大豆にはダメージ懸念。
・ブラジル中部産地では、多雨で大豆収穫およびサフリーニャコーン作付け停滞。大豆
 には品質低下問題や輸送問題の可能性。
・アルゼンチン産地では多くの地域で期待外れの降雨。とくに東部の中央部で土壌水分
 不足から作柄が悪化。
・米国は2月1日からカナダとメキシコに25%、中国に10%の輸入関税を発動。免
 除品に関する情報もない=レビット報道官。

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