●週間見通し原油、需給緩和と通商リスクで一段安=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は72ドル台まで値下がりする展開になった。新規売買材料は乏しかったが、上
げ一服後の調整売り優勢の展開が続いた。寒波や対ロ制裁の動きを手掛かりとした上昇
が一服し、高値を維持できずに反落している。積極的な売買材料は乏しかったが、トラ
ンプ米政権の通商政策に対する警戒感はネガティブ。通商環境の混乱が警戒された。米
原油在庫が増加に転じたことも、原油相場の上値を圧迫した。
 今週も上値の重い展開が続こう。需給緩和見通しに加えて、通商リスクの織り込みも
求められる。トランプ米政権の関税政策はこれからどのような展開を見せるのか不透明
感が強いが、積極的にリスクテイクを進めることは難しい環境になっている。2月3日に
石油輸出国機構(OPEC)プラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)が開催される
が、4月以降の段階的な減産縮小方針を確認する動きに留める見通し。
 予想レンジは70.00〜74.00ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)



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