NY原油市況=続落、米中貿易戦争の悪化リスクが重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     72.76       72.97       70.96       71.03        - 1.67
  2025/04     72.34       72.53       70.69       70.74        - 1.60
  2025/05     71.81       71.99       70.30       70.34        - 1.53
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,250,421             1,760,986    ( - 15,225)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/03     238.42    - 4.56
                            2025/04     233.72    - 4.22
         改質ガソリン       2025/03     205.07    - 4.83
                            2025/04     228.52    - 4.26
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近2限月は続落。期近2限月は前営業日比1.67〜
1.60ドル安。その他の限月は1.53〜0.86ドル安。
 米国と中国の貿易戦争が激化する可能性があることが相場を引き続き圧迫した。米国
の対中関税に対して中国は報復関税を発表しており、双方の応酬が繰り返されるリスク
がある。世界最大級の石油消費国である米国と中国の対立は経済を混乱させ、石油需要
を押し下げると懸念されている。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が2週連続で増加し、取り
崩しが一巡したことも重し。米製油所稼働率が低水準で推移していることが原油在庫が
増加している背景。ただ、米製油所稼働率は前週の83.5%から84.5%まで上昇
している。石油製品需要は上向いており、2週連続で日量2100万バレルの節目を上
回った。
 トランプ米大統領がパレスチナ自治区ガザの占領計画を発表したことは懸念要因。イ
スラエルとイスラム組織ハマスは一時停戦しているが、見通しは不透明。トランプ米大
統領はハマスを壊滅させると発言している。
 時間外取引で3月限は下落。通常取引開始後も流れは変わらず、70.96ドルまで
下げ幅を広げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は下落。原油安に連動した。
米EIA経済指標【米週間石油在庫統計】
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)0:30
原油 +866.4万(4億2379万)
ガソリン +223.3万(2億5109万)
留出油  −547.1万(1億1848万)
(クッシング地区)
原油 −3.4万(2095万)
*()は在庫総量
今日の材料
・サウジ、アジア向けアラブライトの3月積み公式販売価格を引き上げ
・米原油在庫の市場予想は前週比300万バレル増
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比502万5000バレル増
・ガソリン在庫は同542万6000バレル増
・留出油在庫は同697万9000バレル減
・クッシング原油在庫は同11万バレル増
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