NY原油市況=続落、貿易戦争懸念や供給過剰観測で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     71.18       71.85       70.43       70.61        - 0.42
  2025/04     70.88       71.52       70.20       70.37        - 0.37
  2025/05     70.37       71.09       69.89       70.07        - 0.27
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              725,452             1,770,490    ( + 9,504)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/03     239.80    + 1.38
                            2025/04     234.19    + 0.47
         改質ガソリン       2025/03     207.47    + 2.40
                            2025/04     229.55    + 1.03
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近2限月は続落。期近2限月は前営業日比0.42〜0.37
ドル安。その他の限月は0.27ドル安〜0.17ドル高。
 米国と中国の貿易戦争が激化すると警戒されているほか、米エネルギー情報局(EI
A)の週報で原油在庫の取り崩しが一巡したこともあって、昨年から繰り返し指摘され
ている供給過剰見通しが実現していくという観測が根強いことが相場を圧迫した。米原
油在庫は2週連続で増加した。
 ただ、トランプ米政権がイラン産原油の輸出に関与する個人やタンカーに新たな制裁
を開始し、イランに対して最大限の経済的圧力を加え始めたことは下支え要因。イラン
産原油の供給先はほぼ中国で、中国向けの輸出が新たな制裁の対象となっている。
 米国がパレスチナ自治区ガザに米軍を派遣するリスクがあることは懸念要因。トラン
プ米大統領はパレスチナ人を強制移住させた後、ガザ地区を経済的に再建すると発表し
ているものの、イスラム組織ハマスがガザ地区から出ていく可能性は低い。
 時間外取引で3月限は堅調。71.79ドルまで強含む場面があった。通常取引開始
後は上下動が大きくなったなかで一時71.85ドルまで上振れしたが、上値の重さが
確認されると売りが優勢となった。引けにかけて70.43ドルまで軟化。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近2限月も反発。季節的な需要
拡大を見据えつつ、ガソリンには買い戻しが入った。
今日の材料
・トランプ米大統領、米国やイスラエルを標的とした国際刑事裁判所を制裁する命令に
署名へ= ロイター
・米国が英国にウクライナ防衛グループのリーダーシップを米国から引き継ぐよう指示
=英テレグラフ
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