NY原油市況=反落、ウクライナ戦争終結に向けて米露首脳が会談へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     73.20       73.22       71.28       71.37        - 1.95
  2025/04     72.98       73.00       71.13       71.24        - 1.84
  2025/05     72.64       72.68       70.91       71.02        - 1.74
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              782,641             1,783,731    ( - 7,418)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/03     245.20    - 6.26
                            2025/04     239.32    - 5.79
         改質ガソリン       2025/03     208.96    - 5.77
                            2025/04     231.32    - 5.86
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。期近2限月が1.95〜1.84ドル安。その他の
限月が1.74〜1.12ドル安。
 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談し、ウクライナ戦争の終結期
待が高まったことが重し。ウクライナ戦争が終了すれば、米国の対ロシア制裁が解除さ
れる可能性が高く、ロシアの石油供給が正常化する見通し。プーチン大統領はトランプ
米大統領との会談に合意しており、モスクワに招待した。トランプ米大統領はウクライ
ナのゼレンスキー大統領とも電話会談している。
 米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が3週連続で増加したことも重し。
製油所稼働率は85.0%までやや上昇したものの、低水準を維持しており、原油消費
量は引き続き低迷している。ただ、ガソリン需要が日量857万6000バレルまで増
加したこともあって、ガソリン在庫の増加は一巡した。
 1月の米消費者物価指数(CPI)を手がかりとして米政策金利の据え置き観測が高
まったことも重し。米CPIの総合・前年比は+3.0%まで加速しており、物価は再
び上振れしている。総合・前年比の加速は4ヶ月連続。
 時間外取引で3月限は下落。通常取引開始後も売りが続き、71.28ドルまで下げ
幅を広げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・おそらくサウジでプーチン大統領と会談へ=トランプ米大統領
・ウクライナではある時点で選挙が必要=同上
・米シェブロン、最大20%の人員を削減へ
・14年以前のウクライナ国境に戻ることは、非現実的な目標と認識するところから始
めなくてはならない=ヘグセス米国防長官
・この幻想を追い求めることは、戦争を長引かせて多くの苦しみをもたらすだけ=同上
・土曜日までにすべての人質を解放することはない=イスラム組織ハマス
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