NY原油市況=小幅続落、ウクライナ停戦期待が重しも売りは後退

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/03     71.24       71.48       70.22       71.29        - 0.08
  2025/04     71.08       71.30       70.16       71.14        - 0.10
  2025/05     70.88       71.03       69.96       70.88        - 0.14
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              918,019             1,764,976    ( - 18,755)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/03     244.87    - 0.33
                            2025/04     239.05    - 0.27
         改質ガソリン       2025/03     211.07    + 2.11
                            2025/04     232.67    + 1.35
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小幅続落。期近2限月が0.10〜0.08ドル安。その
他の限月は0.18〜0.12ドル安。
 ロシアとウクライナの停戦期待が相場を引き続き圧迫した。対ロシア制裁が解除され
るなら、供給は正常化する見通し。ただ、トランプ米大統領のロシア・ウクライナ担当
特使のキース・ケロッグ氏によると、ロシアがウクライナ戦争を終わらせないならば、
バイデン前政権が政権交代間際に導入したロシアの石油生産と輸出を標的とした最新の
制裁が強化される可能性があるという。
 トランプ米大統領は米国からの輸入品に関税を課している全ての国に対する相互関税
を課す措置に署名したが、即時発効せず、米通商代表部(USTR)や米商務長官が個
別に対応すると発表されたことが相場を支えた。発動に向けて貿易相手国と協議する期
間が数週間あるとみられており、一方的に関税を発動しなかったことが警戒感を和らげ
ている。
 時間外取引で3月限は70.22ドルまで下落。ただ、通常取引開始後は買い戻しが
優勢となり、下げ幅を縮小して引けた。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近は小幅続落。ガソリン需要が
上向く時期が近づいており、改質ガソリンは堅調に推移。
今日の材料
・プーチン大統領、戦勝記念日のパレードにトランプ大統領や習近平主席を招待
・DOGEの取り組み(歳出削減)は米国債利回りを下げる=イーロン・マスク氏
・(米利回り低下で)住宅ローン、中小企業の負債、クレジットカード、その他のロー
ンの利子負担低下による恩恵を受けることになる=同上
・米ロ首脳会談の開催場所はまだ決まっていない=ペスコフ露報道官
・ドルをもてあそぶならBRICSは打撃を受ける=トランプ米大統領
・停戦合意に沿って土曜日に人質を解放へ=イスラム組織ハマス
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