●論点解説原油、カスピ海からの供給に混乱生じるも=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 ロシアのパイプラインがドローンの攻撃を受けた。同パイプラインは、カスピ海で生
産された原油をロシア経由で黒海に輸送し、そこから国際市場に供給するためのもので
ある。カスピ海ではシェブロンやエクソンなど米石油メジャーも操業を行っており、欧
米石油会社に直接的なダメージが生じたという意味では、これまでのドローン攻撃とは
性質を異にする。ただし、カスピ海からの供給不安に関しては、一時的な相場変動要因
に留まる傾向が強い。過去に多かったのは、カスピ海の嵐によって輸送ができなくなる
状況だったが、パイプラインの破損であれば修復が可能である。もちろん、攻撃が連続
するようなことがあれば断続的な値上がりを迫られるが、単発の攻撃であれば一時的な
値上がりリスクとの評価に留まる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。