●週間見通し原油、需給緩和の戻り売り優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は70ドル台まで値下がりして年初来安値を更新した後、72ドル水準まで一時
切り返す展開になった。需給緩和に対する警戒感は強く、下値を切り下げる展開は維持
された。70ドルの節目に迫る展開になっている。しかし、ロシアでパイプラインがド
ローン攻撃を受けると一時73ドル台まで切り返し、前週比ではプラス圏に転じてい
る。米原油在庫が4週連続で増加したこと、ウクライナ停戦への期待が浮上しているこ
とはネガティブ。ただし週末を前に急落し、70ドル台での取引に回帰している。
 今週は戻り売り優勢の地合が続く見通し。短期需給の緩和評価は強く、上値の重い展
開が基本になる。米通商リスクを考慮に入れなくても、原油需給は緩みやすい。特に米
原油在庫の増加傾向が維持されると、70ドル割れを試す可能性もある。また、株式相
場で調整圧力が続いた際にも、値下りリスクは高まる。トランプ政権の対イラン政策な
どによっては瞬間的な上昇リスクを抱えるが、戻り売り優勢の地合が崩れる可能性は低
い。
 予想レンジは67.00〜72.50ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)



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