NY原油市況=続落、ウクライナ停戦合意が近いとの観測で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/04     69.11       69.28       68.36       68.62        - 0.31
  2025/05     68.88       69.02       68.10       68.30        - 0.39
  2025/06     68.52       68.72       67.81       67.95        - 0.44
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              619,789             1,764,038    ( + 4,108)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/03     234.43    - 4.60
                            2025/04     229.20    - 4.22
         改質ガソリン       2025/03     194.89    - 1.84
                            2025/04     219.22    - 2.32
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。期近2限月が0.39〜0.31ドル安。その他の
限月は0.56〜0.44ドル安。
 ウクライナ停戦が迫っているとの観測が強まっており、ロシア産原油の供給がまもな
く正常化する見通しであることが相場を引き続き圧迫した。欧州連合(EU)の対応は
不透明だが、ロシアと米国がウクライナ停戦で合意すれば、米国は対ロシア制裁を解除
する見通し。今週、ウクライナのゼレンスキー大統領が訪米し、米国との鉱物資源に関
する協定に署名する可能性がある。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で石油製品の在庫が増加したことは重
しだが、製油所稼働率が86.5%まで上昇し、原油消費量の季節的な拡大が始まりつ
つあることは支援要因。冬場の需要減少が一巡し、ガソリン消費の4週間移動平均は日
量839万9000バレルまで増加。
 トランプ米大統領が欧州連合(EU)からの輸入品に対して25%の関税を課すと発
表したことは懸念要因。発動時期は不明だが、自動車やあらゆるものに適用されるとい
う。関税戦争が激化する可能性がある。ただ、トランプ米大統領はカナダやメキシコに
対する25%の追加関税の発動は4月2日からと述べており、3月4日からの発動は見
送る構え。
 時間外取引で4月限はプラス圏で推移する場面はあったが上値は重く、通常取引にか
けて水準を切り下げた。通常取引開始後はプラス圏とマイナス圏を往来した後、一時
68.36ドルまで下落した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油安に連動した。
今日の材料
・来週にも1万5000人規模のIRS職員を解雇へ=トランプ米大統領
・IAEA、イランは6つの核兵器に十分な高濃縮ウランを保有=WSJ
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