日経平均株価 始値 38251.11 高値 38369.96(10:04) 安値 38061.94(13:36) 大引け 38256.17(前日比 +113.80 、 +0.30% ) 売買高 18億0124万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆3399億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は113円高と3日ぶり反発、方向感に欠ける展開に 2.米エヌビディアの決算は良好も、時間外取引で株価は下落する 3.東エレクやディスコは高く、レーザーテックやアドテストが軟調 4.トヨタやホンダ、日産自といった自動車株も堅調な値動きに 5.株式非公開化に向けた動きが不透明となったセブン&アイが急落 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比188ドル安と3日ぶりに反落した。エヌビディアの決算発表を控えて警戒感が広がる中、トランプ米大統領の対EU関税が警戒され売りが優勢となった。 東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに反発。米半導体大手エヌビディア の決算を通過したものの、市場は方向感に欠ける展開となった。 市場の注目を集めたのが米国市場の26日取引終了後に発表された米半導体大手エヌビディアの決算だ。同社の24年11月~25年1月期業績は、売上高や純利益、1株当たり利益が市場予想を上回り、25年2~4月期の売上高見通しも予想を超過した。エヌビディアの決算はおおむね良好な内容と受け止められた。ただ、材料出尽くし感もあり、時間外取引で同社の株価は下落した。これを受けた東京市場は気迷い感も漂うなか、日経平均は上昇してスタートし、一時200円を超える上昇となった。しかし、上値は重く買い一巡後はマイナス圏に転じる場面もあった。ただ、下値では押し目買い意欲は強く大引けにかけ値を上げた。半導体関連株は総じて堅調だった。 個別銘柄では、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、キオクシアホールディングス<285A>が高く、ソシオネクスト<6526>やルネサスエレクトロニクス<6723>も買われた。フジクラ<5803>や日立製作所<6501>が上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や任天堂<7974>が値を上げた。三菱商事<8058>や商船三井<9104>が堅調で、トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株も値を上げた。 半面、アドバンテスト<6857>やレーザーテック<6920>が安く、サンリオ<8136>や古河電気工業<5801>、丸紅<8002>が安い。エムスリー<2413>や資生堂<4911>も軟調だった。楽天グループ<4755>や第一三共<4568>、信越化学工業<4063>が値を下げた。株式非公開化に向けた動きが探られるなか伊藤忠商事<8001>が参画を断念する方向と伝わったセブン&アイ・ホールディングス<3382>は急落した。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、TDK <6762>、フジクラ <5803>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、セブン&アイ <3382>、中外薬 <4519>、エムスリー <2413>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約107円。 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)保険業、(3)輸送用機器、(4)その他製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)小売業、(2)空運業、(3)医薬品、(4)精密機器、(5)電気・ガス業。 ■個別材料株 △アストロHD <186A> [東証G] 防衛省から機動対応宇宙システム実証機の試作に係る大型契約獲得。 △エレメンツ <5246> [東証G] 25年11月期は47%以上の増収見込む。 △雨風太陽 <5616> [東証G] 事業領域の拡大及び多様化を図るため定款の事業目的を追加へ。 △イード <6038> [東証G] 配当増額と記念株主優待を好感。 △アーキテクツ <6085> [東証G] 筆頭株主による売出価格が時価を大幅に上回る。 △ブラザー <6448> [東証P] 野村證券が投資判断格上げ。 △ソシオネクス <6526> [東証P] Google Quantum AIと戦略的パートナーシップ。 △日産自 <7201> [東証P] 「内田社長退任視野に調整」との報道。 △群馬銀 <8334> [東証P] 累進配当導入と期末配当予想の増額修正・自己株消却を評価。 △トナミHD <9070> [東証P] 日本郵便によるTOB価格にサヤ寄せの動き。 ▼セブン&アイ <3382> [東証P] 創業家から買収資金調達のメド立たずと連絡受領。 ▼ロート <4527> [東証P] ユーロ円CB発行による潜在的な希薄化をマイナス視。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トナミHD <9070>、(2)ソシオネクス <6526>、(3)キオクシア <285A>、(4)ブラザー <6448>、(5)タツモ <6266>、(6)GMOインタ <4784>、(7)オープンG <6572>、(8)イビデン <4062>、(9)アカツキ <3932>、(10)オルガノ <6368>。 値下がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)愛知鋼 <5482>、(3)セブン&アイ <3382>、(4)栃木銀 <8550>、(5)バロック <3548>、(6)サンリオ <8136>、(7)エムスリー <2413>、(8)大塚商会 <4768>、(9)アレンザHD <3546>、(10)東電HD <9501>。 【大引け】 日経平均は前日比113.80円(0.30%)高の3万8256.17円。TOPIXは前日比19.85(0.73%)高の2736.25。出来高は概算で18億0124万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1222、値下がり銘柄数は380となった。東証グロース250指数は668.56ポイント(0.18ポイント安)。 [2025年2月27日] 株探ニュース
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