海外サマリー(27日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 4 2,895.9   -34.7  シカゴ大豆  2025/ 5 1,037.25   -4.00
NY銀     2025/ 5 3,211.0   -46.5  シカゴコーン 2025/ 5   481.00  -12.50
NYプラ    2025/ 4   957.7   -18.9  NY原油   2025/ 4    70.35   +1.73
NYパラ    2025/ 6  915.30   -13.60 ドル・円               149.72   +0.59
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
 銀、大豆・コーンは5月限に変更。パラジウムは6月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は一時150円台前半まで上昇、149.70円台で終了
 NY時間に入って市場はリスク回避の雰囲気が強まっており、為替市場はドル高の動
きが見られた。トランプ大統領がカナダとメキシコに対する関税に関して3月4日に発
動すると述べたほか、中国に対しても、同日に追加で10%の関税を課すとした。ドル
円は序盤に149.30円台に下落したが、中盤に150円台前半に上昇した。150
円台は維持できなかったが、149.70円台で堅調に取引を終了。
◎NY貴金属=反落、ドル高で手じまい売りが圧迫
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金4月限は反落。時間外取引では、米国の関税政策に対する不透明感が出るなか、ド
ル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、下げ一服となったが、戻りは売ら
れた。日中取引では、米大統領がカナダとメキシコに対する関税に関して3月4日に発
動するとするなか、ドル高を受けて一段安となった。
 銀5月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続落。
 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、米国の関税政策に対する不透明感が出るな
か、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて買い戻
し主導で上昇したが、買い一巡後は上げ一服となった。日中取引では、ドル高や金軟調
を受けて売り優勢となった。
 パラジウム5月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
◎LME=アルミは変わらず、銅はトランプ関税の発動とドル高から反落
アルミ3カ月物は変わらず。2633.50ドルで小安く取引を開始。アジア株安が
重石となり、前日の安値2621ドルをわずかに下回る2620ドルまで値を落とした
ところで買い戻された。2652ドルの高値に達したうえ、その後も銅高が手掛かりと
なり2644ドルを支持線にしての小高く推移した。ただ、終盤に銅の崩れに追随する
売りや、ドル高を受けて値を崩ししマイナスサイドに軟化。買い戻しを受けて下げ幅は
相殺したが前日終値と同値で終える頭重い足取りとなった。
 銅3カ月物は反落。9420.50ドルで売り優勢で取引を開始。アジア株安が重石
となり、値を落とし9400ドルを割り込んだところ買い戻される底堅さを見せた。欧
州時間は終盤にかけて買い戻され、米国の時間帯序盤も騰勢を維持し、一時9466ド
ルの高値まで浮上したが、米トランプ大統領によるカナダとメキシコに対する関税を3
月4日に発動するとの発言やこれを受けたドル高から終盤を迎えると急速に軟化。今月
18日以来の安値となる9368ドルの安値まで値を落としたところで買い戻されたが
戻りは限られ、軟調に終えた。
◎NY原油=反発、米大統領がベネズエラ産原油の輸入許可を無効に
 ニューヨーク原油の2025年4月限は反発。
 米石油大手シェブロンが米国にベネズエラ産原油を輸入することを認可されており、
日量24万バレル規模を輸入しているものの、トランプ米大統領がこの許可を取り消す
と発表したことが相場を押し上げた。バイデン前米大統領がベネズエラ産原油の輸入再
開を許可していたが、その決定を無効化する。石油輸出国機構(OPEC)プラスが
4月からの増産を予定通り実施するのか見送るのか協議していると伝わったことも買い
手がかり。トランプ米大統領の関税政策や産油国に対する経済制裁もあって、供給見通
しは不透明。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて続落、コーンは期近から大幅続落
 大豆は総じて続落。アルゼンチンおよびブラジル産地での天候が回復やトランプ政権
による関税政策による輸出への影響や米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高の
低迷が重石となった。ただ、今春の米国の作付面積は前年を下回るとの見通しが示され
たことが強気材料となり、下げ幅は限られた。
 コーンは期近から大幅続落。トランプ政権によるカナダおよびメキシコからの輸入関
税引き上げは来週との見通しが示されたうえ、米農務省(USDA)が農産物年次展望
会議(アウトルックフォーラム)で発表した今春のコーン作付面積が事前予想を上回っ
たことが重石となった。同様に作付面積拡大見通しが示された小麦が軟調となったこと
も弱材料視された。
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