リスク回避の動きはひとまず一服、ドル円一時150円台後半=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、リスク回避の動きはひとまず一服している。昨日のNY市場でのトランプ関税発言が市場にネガティブサプライズの反応を広げ、株安とともにドル高や円高の動きが強まった経緯がある。今日の東京市場でも日経平均が一時1400円安となるなどリスク警戒の動きが強まり、ドル円は149.10近辺まで一時下押しされた。しかし、東京午後にかけては反発の動きに転じた。ロンドン市場ではこのところ上値を抑えられていた150円台半ばを上回ると高値を150.69近辺まで伸ばした。ショートカバーの動きがみられた。その後は売り先行の欧州株が下げ幅を縮小しているが、円売りは一服し、150円台前半に落ち着いている。ユーロ円も東京午前に154.80近辺まで下落。その後の買い戻しではロンドン序盤に156.78近辺まで高値を伸ばした。現在は156円台前半で推移している。ユーロドルは1.0381から1.0408までの狭いレンジ取引となっている。このあとのNY市場では米PCEデフレータやシカゴPMIなどが発表される。トランプ米大統領とウクライナノゼレンスキー大統領が会談し、鉱物協定に署名する予定。 ドル円は150円台前半での取引。東京午前は円買いが優勢となり、150円付近から149.10近辺まで下落する場面があった。前日のトランプ発言を受けて日経平均が一時1400円安と急落したことがリスク回避の動きにつながった。 しかし、その後は買戻しに転じると、ロンドン序盤には150.69近辺まで上伸した。このところ上値を抑えていた150円台半ばを上抜けて、ショートカバーがでていた。また、欧州株の下げ渋りや米債利回りの低下一服もこの動きを後押しした。足元では150円台前半に落ち着いている。 ユーロドルは1.04付近での取引。東京市場からのレンジは1.0381から1.0408までと限定的。前日NY市場で下落した後の安値圏で揉み合っている。ユーロ円はドル円とともに上下動。東京午前に154.80近辺まで下落したあとは、上昇に転じている。ロンドン序盤には156.78近辺に高値を伸ばした。その後は156円台前半に落ち着いている。対ポンドでは小動きにとどまっている。ECBのインフレ期待調査は1年先、3年先のいずれもが前回から低下した。ドイツ各州の消費者物価指数は概ね前回から伸びが鈍化した。 ポンドドルは1.25台後半での取引。東京市場からのレンジは1.2573から1.2610までにとどまり前日NY終値付近で売買が交錯している。ポンド円はドル円とともに上下動。東京午前に187.69近辺まで下落したあとは、上昇に転じている。ロンドン序盤には189.88近辺に高値を伸ばした。足元では189円台前半で推移している。ユーロポンドは0.8244から0.8261までのレンジで推移。ロンドン時間はややユーロ高・ポンド安に振れる程度。ラムスデン英中銀副総裁は、賃金が高止まりし、国内インフレ圧力がさらに持続する可能性と指摘している。これまでよりもややハト派度を後退させていた。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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