海外サマリー(28日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 4 2,848.5   -47.4  シカゴ大豆  2025/ 5 1,025.75  -11.50
NY銀     2025/ 5 3,149.6   -61.4  シカゴコーン 2025/ 5   469.50  -11.50
NYプラ    2025/ 4   937.9   -19.8  NY原油   2025/ 4    69.76   -0.59
NYパラ    2025/ 6  911.90   -3.40  ドル・円               150.54   +0.78
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時151円近くまで上昇、150.50円台で終了
 ドル円は上昇。ロンドン市場で進んだドル高円安の流れが、NY時間に入っても継続
した。注目された1月の米個人消費支出(PCE)デフレータ発表前後に1ドル=
150.99円まで上値を伸ばした。もっとも市場予想と一致した米PCEデフレータ
の結果を受けて、イベントクリアでの安心感もあってドル高が一服。上昇していた米債
利回りも少し下げたこともあって150円台半ばでニューヨーク時間の大方の取引を終
えた。
 1月のPCEデフレータは、前年比+2.5%、コアPCEは前年比+2.6%、と
もに12月から鈍化も、市場予想と一致した。
◎NY貴金属=金は続落、利益確定の売りが続く
 ニューヨーク金、銀は続落。
 金4月限は続落。今月最高値を更新した後の利益確定の売りが続いた。金相場の需給
タイト化を示唆するリースレートの上昇は一巡している。トランプ米大統領の関税政策
を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ時期が不透明であることもド
ルの代替資産である金の圧迫要因。ドルインデックスは2月13日以来の高値圏へ浮上
している。
 銀5月限は続落。金相場に連動した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ、パラジウムは続落。
 プラチナ4月限は続落。トランプ米大統領がカナダやメキシコからの輸入品に対して
25%の関税を予定通り3月4日に発動すると警告しているほか、中国に対しては2月
4日に発動した10%にさらに10%の関税を上乗せする見通しであることが相場を圧
迫した。カナダやメキシコに対する関税はまた土壇場で見送りとなる可能性が高い一
方、中国との関税戦争激化が警戒されている。
 パラジウム6月限は続落。ドル高が重しとなった。
◎LME=全面安、トランプ政権不安やドル高・商品安を受け売り優勢に
 アルミ3カ月物は下落。2632.50ドルで小安く取引を開始した後は引けにかけ
て値位置を切り下げる右肩下がりの足取りを展開。アジア株安に加え、トランプ政権に
よる対メキシコおよびカナダの輸入関税の3月4日発動観測、そして2月4日に発動し
現在は10%となっている対中輸入関税への10%上乗せの見通しが重石となりその後
も売り優勢で運ばれた。ドル高に加え、商品市場全体の弱気ムードも上値抑制要因とな
るなか、一時は今月13日以来の安値となる2600ドルまで軟化し、この日の安値に
近い水準で取引を終了。
 銅3カ月物は続落。9375.50ドルで軟調に取引を開始。開始直後に9398ド
ルまで値を伸ばしたが、これがこの日の高値となった。アジア株安が手掛かりとなって
下値を探る足取りとなりアジアの時間の終盤に9324ドルの安値まで軟化。売り警戒
感から買い戻す動きが見られた。しかし週末を控えて玉整理基調が強まるなか、トラン
プ政権による対中輸入関税の引き上げ方針や、来週からのメキシコ・カナダからの輸入
品に対する関税引き上げによる悪影響が懸念された。ドル高により商品市場全体の軟調
な足取りも重石となり、終盤に9330ドルを割り込んだところで買い戻されたが、戻
りは限られた。
◎NY原油=反落、米中の関税戦争激化を警戒
 ニューヨーク原油の2025年4月限は反落。
 トランプ米大統領がカナダやメキシコからの輸入品に対して25%の関税を予定通り
3月4日に発動すると警告しているほか、中国に対しては2月4日に発動した10%に
さらに10%の関税を上乗せする見通しであることが相場を圧迫した。カナダやメキシ
コに対する関税はまた土壇場で見送りとなる可能性が高い一方、中国との関税戦争激化
が警戒されている。イラク北部のクルド自治区からトルコに向けたパイプラインによる
輸出が再開する可能性があることも重し。ただ、イラクが石油輸出国機構(OPEC)
プラスの生産枠を遵守するなら、輸出再開は難しいとみられている。
◎シカゴ大豆・コーン=共に続落、米関税引き上げ懸念と南米産地の天候回復で
 大豆は揃って続落。南米の天候回復に加え、米トランプ政権による3月4日からの
カナダ・メキシコからの輸入関税引き上げの動きや、2月4日に10%輸入関税が発動
された中国に対してはさらに10%上乗せされるとの姿勢が示されるなか、米中貿易戦
争の激化とこれに伴う輸出用需要の縮小が懸念され、売り優勢となった。
 コーンも続落。トランプ政権によるカナダおよびメキシコからの輸入関税引き上げが
3月4日とされていることに加え、対中輸入関税を現行の10%にさらに10%上乗せ
されるとの見方、そして南米の天候回復が重石となった。
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