【本日の見通し】ドル安円高の流れ意識 トランプ大統領が日本を名指しして通貨安への警告を示したこともあり、昨日海外市場でドル円は急落する場面が見られた。一時149円10銭前後を付けた後、少し戻しているが、この後も円高警戒が続く可能性が高い。昨日発表された米ISM製造業景気指数は、予想を小幅下回ったものの好悪判断の境となる50を超えており、全体の数字としては弱くなかった。ただ、内訳をみると、注目度の高い新規受注と雇用がともに大きく低下して50を割り込んでおり、厳しい結果という印象。金曜日の米雇用統計への警戒にもつながっており、ドル売り円買いが出やすい地合いとなっている。 ドル円は149円台後半が重くなりそう。148円台トライにはまだ慎重姿勢も、意識が下方向か。 本日予定されているメキシコ、カナダへの25%関税、中国への関税率10%引き上げも、リスク警戒から円買いを誘う可能性がある。発動時間は日本時間本日午後2時1分(現地米国東部時間午前0時1分)となっている。トランプ大統領は交渉の余地はないと、予定通りの関税賦課方針を示している。 ユーロドルは堅調地合いも、1.05台でのユーロ買いに慎重。この後の流れを見極めたい。ウクライナ情勢と合わせ不安定な動き。 ユーロ円は対ドルでのユーロ買いに上昇後、円高進行で下げるという展開。この後は円高の勢いのほうが強まりそうな地合いであるが、不安定な状況が続く。 MINKABUPRESS 山岡
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