金・銀市況=金が反落、午後は現物相場が堅調と円小反落で下げ幅を縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/04          2026/02    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         13,706   -111    13,816  -107  : 2,899.56   -13.19
銀          150.0    0.0     152.0  -3.0  : 3,219.00   -25.00
プラチナ     4,502    -90     4,468   -63  :   956.96    -9.17
パラジウム   4,500      0     4,500     0  :   941.18    -8.18
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    147.23   -0.43  ユーロ・ドル相場   1.0866  +0.0026
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【市況】
 金が反落。ニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後、ドル建て現
物相場が堅調となったが、円高を受け売り優勢で3ケタ安。先限は正午前に140円超
の下落で推移。午後は現物相場が下値堅く推移、円相場が小反落で下げ幅を縮小し、
107円安で引けた。26年2月限として一代安値を更新。
 銀はニューヨーク安と円高を受けて先限が売り優勢となり、3円安。その後、期近6
月限が2円安。その他は出来ず。帳入値は、3.0円安〜変わらず。
 前営業日比は、金標準、金ミニが112〜92円安、ゴールドスポットが85円安、
高、銀が3.0円安〜変わらず。
 推定出来高は、金が3万3345枚、金ミニが9934枚、ゴールドスポットが
4296枚、銀が6枚。
【八方塞がり状態ながら金を取り巻く投資環境は悪くない】
 金先限は午前中に1万3673円まで下げ幅を拡大し、1月28日以来の安値をつけ
た。11時前から下げ幅を縮小したが、1万3800円手前で戻りを抑えられた。日足
は4日連続の陰線引け。次の支持線は1月28日の安値1万3634円。
 ドル建て現物相場が2900ドル割れ、円相場が1ドル=145円を目指しそうなこ
と、株安とJPX金の投資家にとっては八方塞がり状態。

 米国経済が不況に陥るリスクから株、商品のリスク資産はリスク回避の動きが強ま
り、市場は混沌としている。トランプ関税は米国内の輸入物価の上昇を招き、消費不況
を招きかねない。
 今年の世界の株式市場は、年初には米国株、一強との見方が多かった。しかし、先月
からドイツ株を中心にした欧州株に資金シフトの動きとなっている。一部の投資資金が
ドル資産から流出の動きとなり、ドル高に傾きにくく、金の投資環境としては悪くな
い。ただ、今夜、ウクライナ代表団と米当局者でロシアとの戦争解決に向けて協議があ
り、地政学的リスクの後退による売りには注意したい。
【ロンドン=現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、株安などリスク回避の動き
を受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の2884.20ドルから、ドル安
を受けて堅調となった。正午に2899.50ドルまで上昇。2900ドルが抵抗線に
なったが、2893ドル台で買い支えられ、高もちあいで推移。
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